「農民」記事データベース20120709-1028-09

旬の味


 秋田県仙北市で開かれた「昔ばなし大学20周年記念大会」に参加した。北海道から沖縄まで、昔ばなしを学ぶ仲間が600人も集まった▼一日目は、各地からの報告と主宰者の小澤俊夫先生の講演。二日目は、北海道から沖縄までの語り手が自分の土地言葉で昔ばなしを語ったが、圧巻だった。何しろ言葉がわからない。でもその土地独特の言葉のリズムやアクセントが、聞いていて心地よかった。日本語の豊かさをあらためて実感した▼農民連ふるさとネットワークの産直カタログを見ると、同じ思いがする。北から南まで、農民連の仲間たちが丹精こめて育てた農産物や工夫して作っている加工品たち。日本の農業の豊かさを表している▼とりわけ「つながっていれば私たちは負けない」をスローガンに、福島の仲間たちの桃や梨、ぶどう、おっぱなし卵、アカシアのはちみつ、菜たね油など、どれを見ても本当においしそう。原発事故がなかったらと思うと悔しい。この豊かさを作って食べてもっともっと広げよう。

(澄)

(新聞「農民」2012.7.9付)
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2012年7月

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