「農民」記事データベース20120730-1031-16

旬の味


 梅雨明け後、暑い日が続く。この夏も、節電を意識した生活を心がけたい▼「脱原発」に向けた大規模なデモが毎週行われている。ツイッターやフェイスブックでつながった市民が自主的に集まっている。こうした1人ひとりの行動が束になることはかつてなかった。この新しい流れの先に何があるのかを注目していきたい▼「エコロジカルフットプリント」という、家庭や地域などでの人間活動の環境依存度を示す指標がある。平均的な日本人の暮らしを地球全体で行うと、地球2・3個分の土地や資源が必要になるという。わが家も簡易診断してみたら、地球1・6個分の暮らしだった。みんなが地球1個分の生活をめざしたら原発は不要になるし、農産物は国産で有機的に生産されたものが選ばれるだろう▼都市部では、車や家を複数世帯で共有する試みも始まっている。原発やTPP参加が無意味になるには、前提条件づくりが必要だ。新しい流れの先に地球1個分の日本が志向され、実践が束になっていくかが鍵だ。

(綿)

(新聞「農民」2012.7.30付)
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2012年7月

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