「農民」記事データベース20120702-1027-05

“一点共同”の決起の場に

山形 田川食健連がTPP反対集会

関連/世論高め「オール宮城」で阻止


トラクター・軽トラ連ね
初めてのパレード

 山形・田川地域の10団体1個人で構成する田川食健連(国民の食糧と健康を守る運動田川連絡会)が呼びかけて、6月17日、TPP交渉参加阻止決起集会が鶴岡市で開かれました。オープニングでは、庄内農民連の佐藤光雄副会長が作詞し、会員の小野寺裕さんが作曲した「黙ってはいられない」を小野寺さん自らギターをひきながら歌い、参加者は怒りと自信をもらいました。

 集会では、大高全洋会長が「TPP交渉参加阻止の運動が全国で急速に広がっている。この地域からも行動を広げよう」とあいさつ。生協、民商、医療生協、県農協労などがリレートークを行いました。

 庄内産直センター組合長の渡部正一さんは、「私たちは東電への賠償請求も消費者と手をつないで勝ちとってきた」「私たちは、ものづくりの現場から絶対撤退しない。消費者と一緒にTPP参加阻止もたたかい抜きたい」と報告しました。

 トラクターや軽トラを先頭に、食健連の主催では初めてとなるパレードをJR鶴岡駅前周辺で行いました。沿道の八百屋さんから「がんばれ」と声援を受けたり、歩行者の方がわざわざ歩み寄って来て「おれも全面的にみなさんの声と一緒だ」とエールをもらいました。翌日の地元紙にも掲載され、足を踏み出すことで運動が広がることを実感しました。

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トラクター3台と軽トラ7台をつらねてJR鶴岡駅前をデモ行進

 田川食健連では各政党や地域の3つの農協、これまでかかわりのなかった医師会、薬剤師会など35団体を訪問し、行動への参加を呼びかけました。3つの農協から激励のメッセージが寄せられ、訪問の中で多くの方から激励と連帯の声をいただきました。この運動が、文字通り田川地域での一点共同の「決起の場」になり、今後の行動を持続的に発展させてゆく機会になりました。

(山形・庄内農民連 菅井 巌)


世論高め「オール宮城」で阻止

宮城食健連「TPPと憲法」学習会

 宮城食健連は6月13日、仙台市で「TPPと憲法」をテーマに学習会を開催しました。

 岩手県農民連の岡田現三事務局長が、3月中旬に韓国を訪問して調査した韓米FTAの実態を報告しました。

 また、徳島大学名誉教授の中嶋信さんが、「TPPと憲法」と題して講演し、TPPそのものが日本の主権を侵害する内容であることを解明しました。そして、当面の運動方針として、行政や議会、経済界も入って一緒にTPP交渉に反対している「オール北海道」に学び、壮大な枠組みで世論を高め、政治の変革を追求していくべきだと結びました。

 会場からは、TPPと安保条約の関係をもっと解明すべきだなどの意見が出され、全体としてはわかりやすい内容だったとの感想が多く聞かれました。

(宮城農民連 鈴木弥弘)

(新聞「農民」2012.7.2付)
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2012年7月

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