陸前高田市(岩手)の
保育園すべてに
お米1トン届ける
被災地の子どもたちにお米と
笑顔を届ける保育園の会(横浜)
横浜市戸塚区にある小雀みどり保育園の川辺初美園長と山形・庄内産直センターは7月6日、岩手県陸前高田市・ボランティアセンター「市民の声」の藤倉了介さんの案内で、市内にある9つの保育園すべてを訪問し、お米を1トン(2キロ袋で500個)届けました。
それぞれの保育園からは、「また届けていただき本当に助かります。ありがとうございます」「子どもたちもご飯が大好きで、いっぱい食べさせています」など、感謝の声がたくさん寄せられました。
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米崎保育園にお米を届けました。右から3人目が横浜の川辺園長 |
園児たちが戻り震災前の人数に
大震災から間もなく1年4カ月を迎えます。陸前高田市に向かう沿道には仮設の商店やスーパーが建っていますが、街の中心部ではいぜんガレキの処理が続き、被災した建物はそのままです。沿岸部は地盤沈下したため高潮被害を防ぐために土のうが積まれていました。これからが本当の復興の始まりです。被災した子どもたちも元気に仮設住宅から通っていますが、個々の住宅再建はまだまだこれからです。「少しでも子どもたちや地域の人たちの力になれば」と思っています。
下矢作保育園では、被災した竹駒保育園から子どもたちを受け入れていましたが、仮設の園舎ができたため竹駒保育園の園児が戻り、震災前の園児数にもどったとのこと。また竹駒保育園は、仮設ながら新しい体制で保育が始まっています。下矢作保育園の園児たちは、「○○ちゃんどうしているかな」と心配し、たまに保育園同士で行き来しているそうです。
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下矢作保育園でお米を手にする園児たち |
今後もお米10トン届けていきたい
「被災地の子どもたちにお米と笑顔を届ける保育園の会」では、今回の取り組みを今年度の出発点とし、岩手と福島にそれぞれ5トンずつ、合計10トンのお米を届けていく計画です。今後とも被災者の思いに寄り添いながら、一緒に活動をすすめていきたいと思っています。
(山形・庄内産直センター 菅井巌)
(新聞「農民」2012.7.30付)
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