2008年2月
■2008年2月25日(第817号)
- なくせ貧困! 上げよ米価・乳価!
- 農民、労働者らが農産物価格保障、最低賃金制度確立などを求める「なくせ貧困総行動」が2月13日に都内で行われ、農民連も全国から150人が集結し、農水省交渉、集会、デモ行進に終日取り組みました。低米価、飼料・資材高騰に苦しむ農家の怒りをぶつけ、アピールしました。
- 食料不足に対応できる農政確立を/県北5農協合併が暗礁に
- 農民連は2月13日、若林正俊農水大臣に対して「国際的な食料不足・高騰という新たな事態に対応した農政の確立と、当面の施策にかかわる要請」を行い、五項目にわたって農水省側と交渉しました。この交渉には、全国から50人余りが参加しました。
- 「春の大運動」で会員と新聞「農民」読者拡大に全力をあげよう
- 今ほど農民連が注目され、大きくなることが求められている時はありません。中国製ギョーザ中毒事件では食品分析センターにマスコミが殺到し、テレビ出演は20以上の番組に及んでいます。そして、食料を外国に依存している実態や検査体制のぜい弱さ、特に輸入加工食品の残留農薬の検査は皆無であることを告発しました。多くの方々から寄せられた募金によって運営されている「国民のための食品分析センター」の役割を遺憾なく発揮しています。
- 食品分析センターへのカンパ ひきつづきお願いします/募金氏名(敬称略)
- 食品分析センターへのカンパを引き続き、お願いします。郵便振込口座は、00160-6-773542。
- 農のこころ
- 小次郎のように葱背負うバイク主婦
- 「土をみる農業」テーマに研究会/多国籍バイオ企業の横暴許さない
- 農民連に団体加盟する「農の会」の定例研究会と総会が、一月26・27日の両日、東京都内で開かれました。
- 日本の米は本当に高いか?/“農の心で平和を”
- やざき九条の会代表世話人の藤原宏志さん(元宮崎大学学長)が、みやざき九条の会ニュースに「日本の米は本当に高いか?」を書いています。その一部を紹介します。なお藤原さんは、岩波新書「稲作の起源を探る」の著者でもあります。
- 政府は輸入依存の食料政策を転換せよ(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 中国河北省の「天洋食品」で製造され、スーパーや生協などを通じて購入した冷凍ギョーザを食べて、10人が食中毒を起こした事件。いまだ原因がわかりません。「食べる側がいま、国内の安全な農産物を守るために農家の人たちと手を結ぶ時だと思う。政府の農業政策を変えさせなければ!」――こう話すのは、茨城県土浦市に住む福田洋子さん。
今度の事件からわかってきたことは…
- 読者からのお便り
- 真嶋副会長の本 村長・校長に普及/生協にも中国製商品が…驚き/学校給食甲子園はじめて知った/地産地消の学校給食に心安らぐ/今年から新聞「農民」、勉強になる/義姉から「9条りんご」もらって/両親の作る野菜息子にみせたい/カレーライスに国産品使って
- 子どもの食生活を考える
- 東京都の練馬区教職員組合開進・豊玉ブロックは1月30日、練馬区内で、食と農についての学習会を開きました。茨城・県南農民組合の小林恭子事務局長が、小・中学校の教職員を前に「子どもの食生活を考える―安全な食をめざして―」のテーマで講演しました。
- 畜産の危機突破へ決起
- 前橋市で2月12日、全県から全畜種農家150人が集まり、群馬県畜産危機突破決起大会が開かれました。
- 道農民連、畜全協も/国は緊急策とれ
- 民運動北海道連合会と畜産農民全国協議会は2月7日、農水省を訪れ、飼料・資材高騰にあえぐ畜産・酪農家の声を届けるとともに、補給金単価、畜産物価格の引き上げを求めました。日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。
- 「地方農民の反乱」に一石
- 新潟県十日町市農業委員会・会長の阿部三代継さんから、新聞「農民」に手紙が届きました。その一部を紹介します。
- 農業・環境・食料主権テーマに/農民連青年部第16回総会/今年は国際ボテト年…
- 1日目は、「農業・環境と食糧主権」をテーマにした特別 企画。地球温暖化が焦点となる今年七月の洞爺湖サミットのNGO行動への参加が呼びかけられたほか、昨年十月にタイで行われたビア・カンペシーナ東南・東アジア地域農業青年フォーラムに参加した杵塚歩さん(静岡)、高橋範行さん(和歌山)、岩渕望さん(福島)の3人が、集会での様子を報告しました。
- 旬の味
- 二月は忙しい。「地域水田農業活性化緊急対策」や「米政策改革配分会議」、そして「JAの事業座談会」と町内会ごとに説明会が続く。なんのことはない。なんとか米を作らないでくれという話ばかりだ
■2008年2月18日(第816号)
- 母ちゃんの がんばりが 決定打
- 「母ちゃんたちのがんばりが、食料危機打開と地球温暖化防止の決定打!」――農民連女性部の第19回総会が、2月3〜4日、東京・本郷で開かれ、全国から112人の女性農業者が集いました。会場は爆笑につぐ爆笑の渦。涙あり、脱線あり、厳しい情勢に負けず、ものづくりへの思いあふれる総会となりました。
- 中国製冷凍ギョーザ事件/マスコミの問い合わせ殺到
- 中国製ギョーザに農薬が混入していた問題について、農民連食品分析センター所長の石黒昌孝さんに聞きました。
- 魚食の維持・発展を推進
- 漁業者や水産関係者、研究者などでつくる「21世紀の水産を考える会」は2月2日、東京都内で08年度総会と講演会を開き、約30人が参加しました。
- 農民連女性部が農水省要請
- 農民連女性部は、総会の閉会後、農水省に要請行動を行いました。会場は45人ものお母さんたちですし詰め状態に。たいへん白熱した要請となりました。
- 農のこころ
- 農に生き地産地消のおでんかな
- 春の大運動
- 新しい会員からの紹介が決め手/新しい会員からの紹介が決め手/10議員中9人が…/決意固めすぐ実行/“戸数の1割を”と
- 全国委員会での発言から
- 限界集落で農村と地域を守る農民連に大きな共感/税金など諸要求話し合う中信頼が深まって新会員に
- 経営ピンチ 農業続けられる施策を
- 燃料や飼料の高騰、生産者価格の低迷により農業経営が危機に直面するなか、茨城農民連は1月31日、県に対して緊急の要請を行い、県内各地から21人が参加しました。
- 家栄研が食育学習会
- 家庭栄養研究会は1月27日、東京都文京区で食育についての学習会を開き、41人が参加しました。
- レシピ集「とうふ大好き!レシピ110」
- 国産大豆にこだわる東京・文京区の豆腐屋さん「小林久間吉商店」四代目の小林秀一さん(33)が、料理研究家の池上保子さん、正子さんと、豆腐料理のレシピ集「とうふ大好き!レシピ110」を出版しました。出版の思いや、豆腐作りの苦労を聞きました。
- 旬の味
- 中国製ギョーザの農薬中毒事件で、ますます食の安心・安全が求められている。消費者の国産や地産地消を望む声はさらに強くなるだろう
■2008年2月11日(第815号)
- 岩手県で進む乱暴な農協合併
- 「今度の合併は、農協のための合併であり、農家のためではない。協同組合の精神はどこにいってしまったのか」―いま岩手県では、農家組合員の意向を十分聞かない“乱暴”な農協合併が急速にすすめられ、地域を揺るがす大問題になっています。
- 中国ギョーザ事件の全容を究明し、抜本的な安全対策を
- 、中国製の冷凍餃子(ギョーザ)による中毒事件は、これまでに体調不良を訴えた人が38都道府県で500人を超えるなど、輸入食品を原因としたみぞうの事件となっている。農民連は、被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。
- 農家を殺す重油高 水より安いコシヒカリ/春の大運動のとりくみ
- 高知県農民連と県食健連は1月26日、「コメと農業を守る集会」を開き、農民や消費者150人余りが参加しました。集会のあと、トラクター九台を含め、軽トラックなど50台に「わやにすな(バカにするな)! 水より安いコシヒカリ」「わやにすな! 重油高、米軍にはタダ」「なんとかしてや! 農家を殺す重油高」「いつまでもあると思うな! コメと百姓」などのノボリやむしろ旗をかかげて、高知市内をパレードしました。
- 農のこころ
- 冬耕の背が押す嘉手納基地の塀
- 全国委員会での発言から
- 生産意欲を減退させる品目横断対策に強い不満/畜産危機打開の運動の先頭に農民連が立とう
- 阿見のおいしい里だより
- 秋から冬にかけてのニンジンは、他の時期より甘味が一段と増しておいしい。
- 都会の中で貴重な自然・農地なんとしても守りたい/主婦会館前で産直市
- 名古屋市守山区中志段味(なかしだみ)にある野田農場。庄内川の肥沃(ひよく)な農地がひろがっていたこの地域は、12年前に計画された、仮換地指定もしない工事だけ優先する特定土地区画整理事業(名古屋方式)で、農家の高齢化と跡継ぎがいないことから次々に農地が失われ、いまでは野田農場などわずかに残るのみです。
- 学校給食甲子園 全国優勝すご〜い
- 「学校給食甲子園“優勝”おめでとう!」――
- 旬の味
- 日本農業の立て直しが急務だが、埼玉農民連は組織の拡大強化に取り組んでいる。会員と新聞「農民」読者の拡大は、待ったなしだ
■2008年2月4日(第814号)
- もっと知りたい 世界の大豆のこと
- 遺伝子組み換えでない安心・安全な国産大豆をもっと作って、食べようと、農家と消費者が手を結んで始まった大豆畑トラスト運動。今年で10回目を迎えた全国交流集会が1月22日、東京都世田谷区・三軒茶屋で開かれ、集まった約100人の農家、消費者は、世界や国内の大豆の現状を学びました。
- 全国委員会での発言から
- 米価暴落に“座して死を待つ”より行動起こそう/集落どうするかを消費者に生産の現場見せて議論
- 「春の大運動」各地で出足早く
- 全国委員会では、「来年1月に迎える農民連結成20周年を、会員と新聞『農民』の過去最高現勢を回復・突破し、すべての組織がたたかいのスタートラインにたてる組織になろう」と呼びかけました。各地で出足早い「春の大運動」が始まっています。
- 「地球を救う50人」の一人に
- イギリスの有名な新聞「ガーディアン」は、1月5日付けで「地球を救う50人」を発表。50人のなかには、ノーベル平和賞を受賞したアメリカの前副大統領ゴア氏やロンドン市長などのほかに、ビア・カンペシーナの国際責任者でインドネシア農民組合のリーダー、ヘンリー・サラギ氏が選ばれました。サラギ氏は何度か来日し、シンポジウムに参加したり集会であいさつするなど、食健連や農民連と交流を深めてきました。
- 農のこころ
- 年明けるむっくり列のはだか畝
- 納豆産直 始めました
- 納豆は、収穫祭で2回作ったことがありますが、「どうしても安全な国産大豆を使った納豆が食べたい」と強い要望があがっていました。兵庫県農民連では、これにこたえようと、このたび、会員の大豆を使った納豆産直を始めることにしました。
- 本の紹介/宇野忠義著『リンゴ農家の経営危機とリンゴ火傷病の検疫問題』
- リンゴやナシ、樹木に甚大な被害をもたらす火傷病。わが国では、火傷病が発生していたアメリカのリンゴは、輸入が禁止されていました。
- 食健連・国際フォーラムでの報告 》下《
- FTAの中身をみてみますと第1次産業、なかでも農業が崩れていくような内容になっています。もう一つは、薬の問題です。アメリカで新薬が開発されたとき、テストしてから韓国国内に流通するわけですが、それも廃止され、アメリカのものがストレートにくるわけです。
- うふふふ。ラブラブで〜す
- 奈良県農民連北和センター組合員の乾嘉一(いぬいよしかず)さん(47)、高橋ゆきさん(38)が昨年10月、めでたく結婚しました。農民連の活動を通じて知り合い、愛をはぐくんできた2人。組合員同士の結婚は、北和センター発足以来の第1号! 「うふふ。ラブラブです」(ゆきさん)と幸せいっぱいに寄り添う2人の姿が、北和センターにひと足もふた足も早い春風を吹かせています。
- 阿見のおいしい里だより
- 甘味の出る冬がとくにおいしい・ネギ
- 旬の味
- 農村は米激安で、稲作存亡の危機を迎えている
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