阿見のおいしい里だより
茨城県南農民組合女性部 飯野靖子
甘味の出る冬がとくにおいしい・ネギ
身体の芯(しん)まで冷えてしまうような北西風が吹くと、あったかーい物が食べたくなります。
鍋物に欠かせないのが白菜に長ネギ。一年中栽培されている長ネギですが、はやり甘味の出る冬がおいしい。煮込んだ時の、トロっとした甘味は、なんとも言えないほどのおいしさ。
秋冬用ネギは、今ごろ種子をまき、一年がかりで育てます。ハウスの中でメガネ(老眼鏡です…)をかけて、数粒ずつトレイに落としていきます。春先に移植、夏を越し、涼しくなってくると急に伸び始めます。
白味部分を長くするために、何回かの土寄せをします。昨年八月の猛暑つづきの影響がひびき、白味が伸び悩んでいるという農家が多い。何を作っても、気象と農業は切り離せない。極端な天気は困りものです。
《ネギ味噌》
出荷できないような細ネギを細かく刻み、みそ、酒かみりん少々、かつおぶしを入れてかき混ぜる。
これをアツアツのご飯の上にのせて、いっしょに食べると、何杯でも食べられる。
《細ネギの赤梅酢漬け》
細いネギを3センチくらいに切り、赤梅酢に漬けておくと、切り口がピンク色になり、ネギの辛味も消えて、さっぱりとした漬物に。
《ネギのぬた》
ネギを丸のまま3〜4センチに切ってゆで、水気を切り、酢みそ和えに。
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(新聞「農民」2008.2.4付)
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