「農民」記事データベース20080211-815-03

農家を殺す重油高
水より安いコシヒカリ

トラクター・軽トラ50台連ねパレード

関連/春の大運動のとりくみ


高知県農民連・食健連が集会

 高知県農民連と県食健連は一月二十六日、「コメと農業を守る集会」を開き、農民や消費者百五十人余りが参加しました。集会のあと、トラクター九台を含め、軽トラックなど五十台に「わやにすな(バカにするな)! 水より安いコシヒカリ」「わやにすな! 重油高、米軍にはタダ」「なんとかしてや! 農家を殺す重油高」「いつまでもあると思うな! コメと百姓」などのノボリやむしろ旗をかかげて、高知市内をパレードしました。(写真〈写真はありません〉

 県農民連会長の西森貞男さんが「米価暴落は農家の責任ではない。食料を外国に頼る政策をあらため、食料自給率を高めよう」とあいさつ。また事務局長の浜田勉さんが、県下の米どころ、南国市の実態を述べながら「早場米で一俵一万三千円、普通作で一万円。この暴落は全農の七千円概算金がきっかけだった。農協は、農家組合員の生活を大切にしてほしい。私たち生産者は、消費者と力をあわせて、おいしくて安全な米を安定的に供給していく」と報告しました。

 集会には、県労連、新婦人、日本共産党から激励と連帯のあいさつがあり、県農協中央会・会長、四万十町・町長および議長からメッセージが寄せられました。

 集会に参加した南国市のある農民は「七ヘクタールで米づくりをして、いぜんは八百万円程度の粗収入があったが、いまでは五百万円程度で赤字だ。大型化すればいいというものではない。息子が『農業がしたい』と言ってくれるが、止めざるをえない。なんとも情けない」と話していました。

(高知農民連 中越吉正)


春の大運動のとりくみ

税金相談会開き会員ふやす
“訪ねていけば、関心高い”

 来年は結成20周年

 鹿児島県連・南さつま農民組合では一月二十一日、枕崎市で税金対策会議を開きました。来年で結成二十周年を迎える同組合ですが、税金の取り組みが十分になされてこなかったことを反省。“今年の確定申告では会員の拡大につなげよう”と話し合いました。

 下屋一美会長から「ここは大隅地区に比べて節税に関心が薄い。いかに農民連の税金申告を広げていくかだ」との提起があり、「兼業農家で赤字なら還付がある」「申告額で住民税、国保税の額も決まる。そこを理解してもらおう」などの意見が出されました。そして、税金相談のチラシを作成して各支部で学習会を開くことや、直売所に来る人にも声をかけるなど、今後の活動方針を決めました。

 支部作りも軌道に

 新潟県連では、全国に先駆けて「米と農業を守れ」のトラクターデモと集会を行い、大きな影響を与えた中で「春の大運動」に取り組んでいます。十二日には税金相談員養成講座を開催し二十人が参加。上越地域では柏崎市で会員と新聞読者が増え、南魚沼地域では米価問題でがんばった人に呼びかけ三人が加入。読者も二人増え支部づくりも軌道にのっています。県連の鈴木亮事務局長は「訪ねていけば関心は高い。準産直米で入る可能性もあり、県連大会をバネに出足よく奮闘したい」と決意しています。

 今年こそ目標達成

 広島県連では、今年こそ拡大目標を達成しようと、千六百枚の税金学習会チラシを作成し、二十二、二十三の両日、坪井貞夫税対部長を講師に、大朝町と世羅町で税金学習会を開きました。合わせて三十八人が参加。「昨年やって節税できて良かった。あんたも行こうよ」と誘ってくれる人もいて、十人ははじめて参加した人でした。坪井さんの話はわかりやすく、「手引き」と「記帳簿」が品切れになるなど好評です。県連では「二月の計算会までに、さらに多くの人に呼びかけたい」と話しています。

(新聞「農民」2008.2.11付)
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2008年2月

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