日本の米は本当に高いか?みやざき九条の会代表世話人・元宮崎大学学長 藤原 宏志さん
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コメ価格 | 賃金(1元15円で換算) | |
中国 | 45円(3元)/キロ | 375円(25元)/日 |
日本 | 300円/キロ | 5600円(最低賃金)/日 |
日本の米は、やはり安すぎる。日本人の一日当たり米消費量は二百グラムであり、金額にすると六十円になる。缶 ジュースの半分の値段で主食がまかなえるというのは、異常だ。それを異常と感じないのは、生活感覚が麻痺(まひ)している結果 である。日本の米づくり農家が疲弊するのも当然だろう。中国のように、日本で米がキロ九百円なら、一日の米代が百八十円になる。主食である米の値打ちを考えれば、この値段は高いと言えるだろうか? この値段なら、米作農家はなんとか経営が成り立つのである。
オープニングは、田舎暮らしがしたいと埼玉から東成瀬村に移住した杉山彰さんのギター弾き語り。事務局から、この一年間に「アピール賛同者」が百二十人にのぼったことが報告され、“引き続き賛同署名を広げよう”と確認しあいました。
宮沢賢治研究者として知られる三上満さんは、非戦思想に貫かれた「宮沢賢治の作品」と「九条」、そして「農の生命力」を縦横に語り、大きな感動を呼びました。三上さんは、自らの体験を語りながら、「世界的に飢えに苦しむ人が増え続けているときに、日本の農業をつぶして世界から食料を買いあさることは許されない。暴力と報復の連鎖を絶とう。農の心で平和を、農から平和を」と訴えました。
会場では“九条野菜”の販売なども行われました。
[2008年2月]
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