旬の味
二月は忙しい。「地域水田農業活性化緊急対策」や「米政策改革配分会議」、そして「JAの事業座談会」と町内会ごとに説明会が続く。なんのことはない。なんとか米を作らないでくれという話ばかりだ▼町長や農協理事のあいさつが頭にくる。「米を作りすぎるから米価が下がった」というのだ。責任は全部農民だというのだから、あつかましい限りだ。しかし、なんとも迫力が伝わってこない▼作る自由に売る自由をかかげ、「生産調整」は農民の責任でやれなどと言いながら、ミニマム・アクセス米を輸入しておいて、古米を安く市場に流す。全農は一俵七千円の前渡しと早々と発表し…。そんな人たちの言うことを誰も聞くはずもなく、しらけているのだ▼時あたかも、中国製ギョーザ中毒事件。新聞でもテレビでも日本の食料問題の危機を叫び、食料自給率が三九%でいいのかと言い出し始めている。農民連の食品分析センターが毎日のように映像に流れ、あらためて農民連の運動に確信を深めている。 (八)
(新聞「農民」2008.2.25付)
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[2008年2月]
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