阿見のおいしい里だより
茨城県南農民組合女性部 飯野靖子
夏は高温続き、まあまあの出来、ニンジン
秋から冬にかけてのニンジンは、他の時期より甘味が一段と増しておいしい。
人間がおいしいと思うくらいだから、野良畑の上を飛んでいるカラスがほうっておくわけがない。鮮やかな赤いニンジンは空からでも容易に見つけられるのでは…。鳥は色覚異常だったかな? カラス集団は、あのクチバシでちょこっと出ている首の部分をつっついたり、小さいのは引き抜いたり、不良品を抜き捨てておこうものなら、そこらじゅう食べ散らかしていく。年末は、カラスよけをかねて土寄せをした。
昨年の夏、ニンジンの播種(はしゅ)時期は高温続きで、一カ月も発芽せず、生育が心配されたが、まあまあの出来具合で安心でした。
料理の主役にはなりきれないニンジンだけど、名脇役。色といい、栄養価といい、なくてはならない存在感「大」のニンジンです。
《ニンジンとコンニャクの白和え》
拍子木(ひょうしぎ)に切ったニンジン、コンニャクをゆでる。豆腐を水切りして、すり鉢で滑らかになるまですり、砂糖、塩少々を加えて和える。
《ニンジンの甘煮》
ニンジンを大きめに乱切りし、砂糖、みりん、しょうゆ少々で味付けし、煮る。最後に片栗粉でとろみをつける。
《ニンジンゼリー》
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(新聞「農民」2008.2.11付)
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