「農民」記事データベース20080218-816-11

旬の味


 中国製ギョーザの農薬中毒事件で、ますます食の安心・安全が求められている。消費者の国産や地産地消を望む声はさらに強くなるだろう▼名古屋市守山区では、農地をつぶして宅地にする大規模な土地区画整理事業が進められている。わが家も立ち退きを迫られている。自然が残る貴重な農地がこのまま造成され埋め立てられるのは、地球温暖化防止や食料自給率向上といった目標とはまったく逆の道を進むことだ▼都市近郊で農業を続けるむずかしさ、きびしさを肌で感じる。自然環境や文化・伝統が見直される時代になってきている中で、木一本残さないみぞうの開発は今の時代にはあわない▼農民連女性部の総会に参加した。女性たちの発言から、自然や農業、子ども、生命の大切さが身にしみた。平和であってこその農業だと実感する。食料自給率向上や地球温暖化防止を訴えながら、一方で減反や開発で農地をつぶすという矛盾だらけの政治を何とかしたい。食糧主権を多くの人に広げることがキーワードになる。

(新聞「農民」2008.2.18付)
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2008年2月

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