北海道道農民連、畜全協も農水省に経営・価格安定要請
農民運動北海道連合会と畜産農民全国協議会は二月七日、農水省を訪れ、飼料・資材高騰にあえぐ畜産・酪農家の声を届けるとともに、補給金単価、畜産物価格の引き上げを求めました。日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。(写真〈写真はありません〉) 酪農家らは「一トンの生乳を生産するごとに一万円の赤字になるという悲鳴が上がっている」と指摘した上で、生乳補給金単価を五円以上引き上げるとともに、チーズ、生クリーム向け奨励金の引き上げを要求。 畜産農家は、肉用子牛保証価格の引き上げ、食肉安定価格の大幅引き上げを求め、粗収益が生産費を割り込んだ場合に家族労働費の八割を補てんする肉用牛肥育経営安定対策事業を見直し、えさ、生産資材も補てん対象にするよう訴えました。 畜全協の森島倫生会長は、飼料代の高騰が、農家の経営を立ち行かなくしている実態を示し、「農水相は現場に出向いて、農家の実態をみるべきだ」と迫りました。 紙議員は「今までの枠にとどまらない緊急の対策を」と求めました。 初めて参加した酪農業の岩崎友規さん(24)=別海町=は「補給金をもっと上げ、えさ、乳価対策をとってもらわないと、廃業する酪農家がもっと増える」と危機感を募らせていました。
国は緊急策とれ農民連 飼料・乳価で要請農民連は二月十三日、畜産物価格、補給金引き上げ、飼料等の高騰にたいして緊急対策を求める要請を行いました。群馬から参加した住谷輝彦さんは、前日の危機突破決起大会の熱気を報告しました。 えさや資材にも肉用牛肥育経営安定対策の対象にするよう求めましたが、農水省は「BSEのときのような対策はとれない」と強弁。参加者は「状況はBSEのときと同じように苦しい」と指摘しました。 さらに乳業メーカーと関東生乳連との交渉で一キロ三円の引き上げで妥結したことについて、「乳価交渉を再開し、さらなる引き上げを」と求めました。
(新聞「農民」2008.2.25付)
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[2008年2月]
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