2002年3月


2002年3月25日(第532号)

スペースマーク またまた冷凍野菜に残留農薬食品の産地偽装、不正表示一覧
農民連食品分析センターは2月19日から3月5日、市販の中国産冷凍野菜を分析し、基準値を超える残留農薬を検出しました。基準値をオーバーしていたのは、ダイエーが輸入した「フローズンベジタブル 便利冷凍野菜ほうれん草」、ノースイの「キャプテンクックほうれん草のバター炒め」、日本水産の「塩あじ茶豆」の3品目。また日本水産の「塩あじ枝豆」、ニチレイの「小分けホウレンソウ」の2品目からも残留農薬を検出しました(表)。
スペースマーク 4月4日国民集会
2月22日に「BSE緊急措置法案」を国会に提出した民主党、自由党、日本共産党、社民党の四野党は、一刻も早い成立をめざして審議入りを要求するとともに、国民的な世論の盛り上がりと、同法の成立を求める署名の推進に全力をあげています。
スペースマーク 畑回りの取り組み確認
出羽三山の麓、山形県の庄内農民センター羽黒支部(支部長・五十嵐悟さん)は昨年、ラ・フランスと野菜産直の要求で、4世帯9人の新たな仲間を迎え、13世帯25人の支部になりました。2月17日には地元の公民館を会場に新組合員歓迎の「そば打ち」と支部総会を開催しました。
スペースマーク 組み換え遺伝子の種子混入なし確認新婦人と神戸港を見学
トウモロコシ「スーパースイートきぼう」の全国リレー出荷に向けて、今年も種子の注文が続々と寄せられています。今年二月、農民連食品分析センターが「きぼう」の種子を調べた結果、組み換え遺伝子は検出されず、混入はないことがわかりました。
スペースマーク 遺伝子組み換え食品“いらない”“食べない”“作らない”
遺伝子組み換え(GM)食品の安全性の国際基準を作るために、コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会が、3月4日から8日まで横浜市の国際会議場で開かれました。毎年この時期に日本で開かれており、今回で3回目。41カ国の政府代表、6の国際機関、14のNGOから約300人が参加して健康被害の発生や拡大を防ぐ「リスク分析の原則」やGM食品の安全性の指針について議論しました。
スペースマーク 果実が低価格で最悪の状況
“みかん、りんご大幅安値”“かんきつ類、軒並み安”“梨・ブドウ・柿も安値”…昨年の果実のほとんどが、低価格であり、最悪の状況だった。
スペースマーク 味噌作りに挑戦
広島県農民連青年部がとりくんでいる大豆トラスト運動のメンバーが、2月24日、広島市内で味噌作りを楽しみました。農民連の会員から説明をうけた後、ミンチ状の煮豆に麹を混ぜるなどの作業に挑戦。子どもたちも興味津々で、エプロン姿に腕まくりをして味噌をこねました。
スペースマーク 趣味の農機整備
前回2回にわたってキャブレターについて書きましたが、そのキャブレターに空気を送り込んでいるのがエアクリーナーです。
スペースマーク 男の“十割そば”打ち奮戦記
「十割そば(小麦などのつなぎを使わない、そば粉だけのそば)の教室をやろう」と、今年定年退職した祥一さん(60)と話をしていると、「オレも仲間に入れてくれ」と専業農家の文明さん(42)。公務員の守さん(55)、兼業農家の信行さん(39)が加わり、5人で話がまとまりました。区の新年宴会の席上でのことです。
スペースマーク 温泉楽しみ遅くまで春告げるフキノトウ
千葉県農民連青年部は2月16日から2日間、今年で6回目のスキーツアーを開催し、11人が参加しました。
スペースマーク 農の考古学(4)
縄文時代に何らかの農耕があったのではないか、という縄文農耕論は以前からありました。藤森栄一氏が提起した中部高地の縄文中期農耕論は有名です。
スペースマーク 旬の味
地域の民主団体と共に重税反対の決起集会を3月13日に開き、税務署へデモ行進、集団申告した。下がり続ける米価、野菜価格、BSEによる損害等々、どの農家も大赤字だ

2002年3月18日(第531号)

スペースマーク 輸入ショウガが全農ちばのブランドで
雪印食品の牛肉偽装事件に始まり、ミニトマト、豚肉、全農チキンフーズの鶏肉と、偽装食品が次々と明るみに出て、大きな社会問題になっています。そんな折りも折り、中国産の近江ショウガが、原産地の表示のないまま「JA全農ちば」扱いで、堂々と市場で取引されていたことが本紙の調べで明らかになりました。
スペースマーク BSE法求め集会群馬の会を結成徳島県知事に申し入れ
福島県議会内の日本共産党5人、社民党3人、民主党2人、無所属1人の計11人の県議が呼びかけて、2月28日に「BSE緊急措置法の成立を求める緊急集会」を開きました。急な呼びかけにもかかわらず60人の県民が参加し、県内の畜産農家を守ろうとの熱い交流、決起の場となりました。
スペースマーク 守る会の税金学習
大分県竹田市で3月1日、税金学習会が開かれ、新会員2人を含め22人が参加しました。お互いの疑問を出し合いながら、一つ一つ解決して新しい申告用紙に書き込むことができました。
スペースマーク 女性パワーで農守ろう
山形の置賜農民連女性部「こぶしの会」の第16回総会が3月3日、南陽市漆山の「夕鶴の里」で開かれ、25人が参加しました。
スペースマーク どしどし作ってどんどん売ろう
「農民連・佐久楽農クラブ」(略称・楽農クラブ)は、それぞれの得手を生かして“もの作り”を進めようという生産者の自主的なグループ。農民連が2月8日に開いた「佐久地方野菜を作ろう会」で結成されました。
スペースマーク 趣味の農機整備
今回のキャブレターの整備に使う工具は、マイナスのドライバーとボールペンの芯と細い針金(荷札等)があれば出来ます。前回のキャブレター構成図の中で、パイロットスクリュー、パイロットジェット、フロート、ニードルバルブ、メインジェット、メインノズルを分解しキャブクリーナで洗浄します。
スペースマーク HAPPY料理
和歌山県紀ノ川農業協同組合さんより送っていただいた箱を開けると、葉たまねぎ、小松菜、春菊、菜花…濃い緑の野菜がいっぱい。野菜BOXを利用していると、健康にいいはずです! 不足しがちな緑黄色野菜をこんなに食べられるのですもの。
スペースマーク “生まれて初めて、雪を見たよ”
「雪を見るのは生れて初めて。降ってくる雪に思わず口をあけて食べてみました」
スペースマーク 農の考古学(3)
プラント・オパール(イネ科植物のガラス質機動細胞珪酸体)分析でイネが検出された縄文遺跡は30を超えています。このほか炭化米の検出や土器に残された籾の圧痕が確認された遺跡を加えると、さらに多くなります。縄文時代にイネの栽培が行われていたことは、ほぼ間違いないとみてよいでしょう。
スペースマーク 旬の味
春の遅い佐久でも小春日和には畑や畦のナズナを摘むおばあちゃんたちの姿がちらほら見える

2002年3月11日(第530号)

スペースマーク 縄文・弥生のイネは、畑作むきの熱帯ジャポニカ種
――佐藤先生は、DNA分析という方法で、考古学界へ“殴り込み”をかけていらっしゃるようにも見えるんですが、DNA分析で古代のイネについてどんなことがわかってきたのですか。
スペースマーク 「米作付税」「米作付権売買」を提案水田農業の「終焉」は許されるか
「生産調整研究会」が1月にスタートし、2月22日の第2回研究会では「生産調整」にとどめず、兼業農家排除などの構造政策や、政府による米の供給・流通管理責任を完全に放棄する流通制度を含めた米政策全般(ラージパッケージ)について検討を行うことを決めました。
スペースマーク 4000筆を手渡す春の仲間づくり
全国食健連は2月28日、代表12人が「BSE緊急措置法の成立を求める請願」署名の提出行動を行い、4千筆以上の署名を日本共産党の中林よし子衆院議員に手渡しました。(写真〈写真はありません〉)
スペースマーク 富士通のリストラ攻撃〔長野〕
高度成長期には兼業農民を使ってもうけ、不況になったら子会社や遠距離工場に配転、工場閉鎖、そして解雇。こうした状況が全国で広がっています。業績の悪化を「従業員が働かない」せいにして「企業の目的は利益。従業員の雇用には責任はない」という、エレクトロニクス大手の富士通・秋草社長。2万2千人のリストラで住民の暮らしと地域経済を破たんに追い込む富士通資本の暴挙の実態と農民連のたたかいを長野県佐久市と栄村で取材しました。
スペースマーク 安全な牛肉食べたい
徳島農民連は、2月17日、鳴門市の堀江公民館で「新婦人&農民連産直交流会」を開催。あいにくの雨でしたが、約60人が参加しました。
スペースマーク 趣味の農機整備
さて、今回はキャブレターの整備について考えます。キャブレターはガソリンと空気を最適な割合でブレンドし、霧状にしてエンジンに送り込む重要な働きがあります。従ってキャブレターの調子が悪いと、エンジンは始動不良に陥ったり、回転ムラを起こしたり、急停止を起こしたりします。
スペースマーク お客さんが産直コーナーにドーッと
水曜日の朝十時。大分市津留にあるスーパーサンライフ津留店では、開店と同時に音楽が流れ、買物客が久住産直野菜をめがけてドーッと流れ込みます。
スペースマーク 農の考古学(2)
熱帯ジャポニカは野生に近いイネで、水が少なくても育ちます。水田でも畑でも作れますが、肥料を与えるなど栽培環境をよくしても温帯ジャポニカのように収量は上がりません。畑作向きのイネといえます。
スペースマーク 演劇/自由とは何か
児演協(日本児童・青少年演劇劇団協同組合)が主催する「消えた海賊」(広渡常敏=作・演出、林光=音楽)は、東京演劇アンサンブルを中心に、仲間、新人会、東京芸術座、道化の劇団員が参加する合同公演です。
スペースマーク 旬の味
陽ざしも柔らかくなり春の息吹を感じさせる季節になった。北海道でも今年の作付に向けて野菜の種まきが始まっている。我が家では玉ねぎの種まきに、昨年収穫した玉ねぎの出荷も重なり忙しい毎日が続いている

2002年3月4日(第529号)

スペースマーク 料理は“形”ではなく“心”
NHK大阪の連続テレビ小説『ほんまもん』が好評です。和歌山県熊野生まれの少女が大阪で亡父の店を継ぎ、結婚、出産、子育てをしながら、プロの料理人として成長していく物語。そのヒロイン役の池脇千鶴さんをはじめ出演者に料理指導をしてきた為後喜光さんに苦労話を聞きました。
スペースマーク 「スローフードな人生」とは…
イタリアの食の思想を綴った『スローフードな人生』(新潮社)を、4年間にわたる取材で執筆したノンフィクション 作家の島村菜津さん。現在、ニッポン東京スローフード協会で活動している島村さんに、スローフードの精神や、イタリ アで生まれたスローフード協会の活動などについてお話を伺いました。
スペースマーク HAPPY料理「おいしかったヨ〜」と言われるとタマリません
美味しい「旬」の恵みを、家族や仲間と、お腹いっぱい食べるとき――人生の至福を感じませんか?
スペースマーク 日本の畜産守れ BSE(狂牛病)対策法の成立を!
BSEを引き起こした政府への怒りと被害の全額補償を求める農民の運動が、与党・農水省を追い詰めて、政治を動かしています。
スペースマーク BSE補償 自治体が積極的取り組み
「BSE被害の実額補償はできる」。農水省が従来型の対策に終始する一方で、地方自治体の思い切ったBSE対策が注目されています。
スペースマーク 混乱を招いた最大の原因は発生してからの行政の対応に
この問題を長く研究してきた私にとって、BSEの発生は予想外のことではありませんでしたが、その後のマスコミや一般の人々の反応は、私の予想をはるかに超えるものでした。発生から5カ月経った今も牛肉の消費が低迷しているのは、政府と国民との信頼関係の問題で、行政対応がどうであったかを、厚生労働省・農水省合同のBSE調査検討委員会で検討しているところです。
スペースマーク 「短角牛」で販売維持
神奈川県にある(株)湘南ぴゅあは、自家生産の豚肉、ハム・ソーセージなどの加工品に加えて、青森・七戸の短角牛を卸しています。BSE発生後の牛肉消費の低迷のなかでも、産地の情報を積極的にオープンにして販売を維持しています。
スペースマーク 読者が作るページ
狂牛病―政府の責任は重大/農民守るのが行政の仕事/そもそも肉骨粉の輸入に問題が/イネにも遺伝子組み換え導入/分析データが何よりも雄弁/「さつまいものうた」に感動
スペースマーク 新婦人の皆さんと味噌づくり
富山県射水郡小杉町の新婦人小杉支部の7人は1月26日、味噌作りに挑戦しました。講師は私で、全国の農民連会員さんから教えてもらった通りにやりました。材料の大豆は、地元の農民連会員・坪田秋さんの作ったものを使いました。
スペースマーク “不当解雇に負けないで”
明治書院の労働組合は、委員長ら4役全員を含む組合員10人が解雇され、争議団を結成、撤回を求めてたたかっています。山形・庄内産直センターは、争議団の財政活動として米を中心に販売に協力しています。
スペースマーク 趣味の農機整備
皆さんは農機具の整備をどのようにされているでしょうか。このシリーズでは趣味と実益をかねて整備をしてみようという農家のために知っていると役に立つ整備上の予備知識について考えます。
スペースマーク “畑で働く姿に励まされて”
20世紀をほぼ丸ごと生きた女性農民の、その晩年が写真集になりました。作者は東京・青梅市河辺の並木すみ江さん(52)。お姑さんの日常を切りとったこの作品は、嫁・姑の絆を結ぶ記録ともなりました。
スペースマーク 農の考古学(1)
私たち日本人にとって稲作は特別の重みを持つ農業です。稲作は日本人の主食の米をまかない、田楽や神楽の農耕の祭など、豊かな日本文化をはぐくむ基礎になってきました。水田は環境保全でも大きな役割を果たしています。その稲作が米自由化と小泉内閣の米「改革」で危機に直面しています。
スペースマーク “納得するものを作りたい”
太平洋に面して気候が温暖、なだらかな山と美しい田園風景が展開する福島県小高町でシクラメン栽培を行う根本雄二 さん(23)。「シクラメンの花がどういう花だかすぐに思い出せなかった」と言う五年前、就農と同時に栃木県のシクラ メン農家で一年間研修。昨年は全国花卉品評会に出品したシクラメンがみごと農林水産大臣賞を受賞しました。
スペースマーク 奈良青年部が視察合宿
奈良県農民連青年部は2月2日から2日間、一昨年から故郷に帰り「有機無農薬紅茶」を生産している青年部員の岩田くんが農業を営む月ヶ瀬村で合宿を行い、7人が参加しました。
スペースマーク 旬の味
昨秋、中国・黒龍江省の一部を垣間見た。「北大荒」と呼ばれた地を「北大倉」(北の大穀倉地帯)に変えた農民たちの努力に深い敬意を覚えるとともに、日本の稲作の底力に改めて感じ入るものがあった
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