「農民」記事データベース20020325-532-12

旬の味


 地域の民主団体と共に重税反対の決起集会を三月十三日に開き、税務署へデモ行進、集団申告した。下がり続ける米価、野菜価格、BSEによる損害等々、どの農家も大赤字だ▼今年の「怒り」は特別だ。“ムネオ”もいるが、「庄内」と言えば脱税容疑で逮捕された加藤紘一事務所前代表の“サブロウ”である。業界では公共工事事業費の三%が政治献金(加藤マネー)の目安とされていたと言う▼私の集落の農家はすべて兼業で、仕事先の多くは地域の土建業社関係である。「下請けや孫請けを絞って集めた金が、サブロウに流れた」と口々に言う。また「集めた金(還流された税金)を使って総理のイスを狙ったが…、万に一つの可能性もなくなったな」と言う。公共事業をめぐって暗躍し、われわれの血税を私利私欲のために使うのは断じて許せない▼春が来た。手に鍬を持ち耕す季節が来た。四月十二日は国民総行動である。全国で国民のいのちとくらしを守るために、労働者、消費者と共同し、今こそ腐った政治の「根っこ」を共に掘り起こそう。

(厳)

(新聞「農民」2002.3.25付)
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2002年3月

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