二〇〇一年果実が低価格で最悪の状況青果物流通年報
“みかん、りんご大幅安値”“かんきつ類、軒並み安”“梨・ブドウ・柿も安値”…昨年の果実のほとんどが、低価格であり、最悪の状況だった。 三月に出された東京都中央卸売市場の「青果物流通年報」(二〇〇一年版)がはっきり示している。 東京都九市場の果実の売り上げは、千九百二十二億九千万円で二十五年ぶりの低さ。キロ当たりの平均価格も二百八十九円で、一九九〇年比で八七%、これまた十二年前の水準である。 野菜の方も、売り上げは三千五百七十五億四千万円で、十五年前に逆戻り。キロ価格も二百四円台で、昨年に続いて、この十年でワースト2の記録である。年報によれば「輸入生鮮野菜の攻勢拡大・加工品の供給増」などが「卸売市場価格に大きな影響を与えた」と記されている。 果実の輸入はマンダリンみかん(前年比一一五%)、冷凍イチゴ(同一一五%)、リンゴ(同一四七%)など国産品と競合するものが増えている。同時にリンゴ、オレンジ、パインなどの輸入ジュース類が一一八%と大幅に増えている。果実の低価格も野菜と同じく輸入物に大きく影響を受けていることは間違いない。 (農民連生産・流通対策部 佐藤龍雄)
(新聞「農民」2002.3.25付)
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[2002年3月]
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