長野・佐久地方「野菜を作ろう会」どしどし作ってどんどん売ろう「農民連・佐久楽農クラブ」結成
「農民連・佐久楽農クラブ」(略称・楽農クラブ)は、それぞれの得手を生かして“もの作り”を進めようという生産者の自主的なグループ。農民連が二月八日に開いた「佐久地方野菜を作ろう会」で結成されました。
床が落ちるほど!?この日、会場の佐久産直センターの会議室は、「床が落ちねえかな」「足が伸ばせんでつっちゃった」と、押すな押すなの盛況ぶり。「どしどし作って、どんどん売ろう」という呼びかけビラをもらった人が、自発的に知人友人を誘って参加したのです。堅苦しい挨拶抜きで、全員が順番に自分の名前と「何を作っているか」「作りたいか」を発言。 「四十ヘクタールの畑の区画整理が終わった。トウモロコシ、下仁田ねぎを作ったら面白い」「下仁田ねぎなら専門家がうんといる。苗もある」「会社が操業短縮で休みが多いので何か作りたい。ナズナが面白そうだ」「夫が定年退職。ハッパをかけて何か作りたい」(病院の元婦長)「十人の組合で原木シイタケを作っている。安くて困っている」「ミニトマトを生協に出している。消費者の声が返ってきて張り合いがある」「定年退職四年目。お金がほしい。何か作りたい。それも消費者が安心できるものを」 多様な発言に、ざわめきや爆笑が湧く楽しい集まりになりました。
「よろしくカード」県農民連・産直協の小林吉彦会長が、農民連関東ブロックの話や大宮・上尾市場との懇談、滋賀コープとの野菜産直などを紹介し、「いま作ってこそ展望が開ける」と、元気の出る挨拶。その後、野原種苗の千田さんから「佐久のスーパースイート『きぼう』は最高」という話を聞き、希望者が続出しました。また、「農民連の皆さんと一緒に、楽しく百姓を続けたいと思いますのでよろしく」という『よろしくカード』は四十五枚にのぼり、トウモロコシ十八人、下仁田ねぎ十五人、トマト六人、キュウリとミニトマト各三人の栽培希望が寄せられ、遊ばしている畑が二百七十三アールもあることがわかりました。 散会後は、「村で学習会を」といった要望が出されたり、興奮がさめずにまっすぐ家に帰らなかったグループがいくつもありました。 (佐久産直センター 土屋)
(新聞「農民」2002.3.18付)
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[2002年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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