「農民」記事データベース20020325-532-08

趣味の農機整備

青木 敬典


第4回 点火プラグ1

エアクリーナーの掃除とプラグのタイプ

 前回二回にわたってキャブレターについて書きましたが、そのキャブレターに空気を送り込んでいるのがエアクリーナーです。

 農業機械は土ぼこりやワラクズなどの条件下で作業することが多くそんな空気が直接エンジン内に入ったらたちまちシリンダーが磨耗してしまいます。従って空気をきれいにこすためのエレメントがついています。このエレメントは人間で言うと鼻毛のようなものです。

 エアクリーナーのエレメントは大きく分けて乾式の紙エレメントと湿式のスポンジエレメントがあります。紙エレメントは自動車にも採用されており内側からコンプレッサーで埃を飛ばしてやればきれいになります。しかし湿式スポンジはオイルが染み込ませてあるので、灯油の中でグチュグチュ揉んでやらないときれいになりません。固く絞ってきれいなオイルを染み込ませれば終わりですが、長期間掃除してやらないと染み込ませてあるオイルがなくなり、スポンジが劣化しボロボロになってエンジンに吸い込まれてなくなってしまいます。従って定期的(シーズン前と後)に点検して掃除をしてやってください。

 次は点火プラグについてですが、図にあるように農業機械に使われているものは4タイプです。

 BM6A(BPM6A)=主に2サイクルエンジンのチェンソーや草刈機用
 B6S(B4)=旧式の4サイクルエンジンや背負い式の動噴などの2サイクルエンジン用
 B6HS=旧式の4サイクルエンジン用
 BP5ES=新型のOHVタイプの4サイクルエンジン用

 プラグの記号の中で数字の部分が1つか2つ違っていても問題ないですが、ローマ字の部分が違っているとネジ山の太さや長さが違って使えませんので注意してください。

 B6HSとB6Sを間違えて使うと火花が飛ぶ電極部分が正規の位置と違ってくるのでエンジンの調子が悪くなります。

(つづく)

(農の会会員)

(新聞「農民」2002.3.25付)
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2002年3月

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