趣味の農機整備青木 敬典
第3回 分解と整備簡単に洗浄できるキャブレター今回のキャブレターの整備に使う工具は、マイナスのドライバーとボールペンの芯と細い針金(荷札等)があれば出来ます。前回のキャブレター構成図の中で、パイロットスクリュー、パイロットジェット、フロート、ニードルバルブ、メインジェット、メインノズルを分解しキャブクリーナで洗浄します。特に○○○ジェットという部品は細い穴があいているので、この穴を細い針金でつついて洗浄します。また、キャブレター本体も細いガソリンの通路があるので、キャブクリーナを吹き込んで洗浄します。 キャブクリーナはスプレーしてしばらく(五分位)放置しておくと、ガム状物質が溶けてきます。後は、コンプレッサーで吹き飛ばすかCRC等の防錆潤滑剤で洗い流します。また、ニードルバルブの入っていた穴はボールペンの芯で当たり面を洗浄します(図参照)〈図はありません〉。 この部分にガム状物質が付着するとニードルバルブの動きが悪くなりガソリンが漏れ出したり(オーバーフロー)、キャブレターにガソリンが来なくなったりします。 低速時のガソリンの通路は、大変細く入り組んでいるため、針金等が入らず、ガム状物質や錆等で詰まってしまうとキャブレター交換となり、大金がかかってしまいます。パイロットスクリューを組み付ける時は、軽くいっぱいにねじ込んで一回転+半回転戻します。キャブレターはエンジンの調子を左右する重要な部品ですが、専門の工具がなくても簡単に整備することが出来ます。整備の入門用に最適ですので是非挑戦してみてください。次回はエアークリーナとプラグについて考えます。 (農の会会員)
(新聞「農民」2002.3.18付)
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[2002年3月]
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