「農民」記事データベース20020325-532-03

山形・庄内羽黒支部

畑回りの取り組み確認

新会員歓迎の「そば打ち」と「総会」


 出羽三山の麓、山形県の庄内農民センター羽黒支部(支部長・五十嵐悟さん)は昨年、ラ・フランスと野菜産直の要求で、四世帯九人の新たな仲間を迎え、十三世帯二十五人の支部になりました。二月十七日には地元の公民館を会場に新組合員歓迎の「そば打ち」と支部総会を開催しました。

 そば打ちの先生は、組合員の五十嵐均さん。均さん夫妻と同じ集落に住む親戚と、悟さん夫妻が材料や道具を準備して待っていました。

 参加者十六人のほとんどがそば打ちは初めて。特に「こね」が大切で、繰り返し「こねる」うちに体が温まってきます。茹であがりを左右する「伸ばし」と「切断」はそれぞれの個性がでて、厚さや太さがまちまちでしたが、出来たそばの半分をお土産に、残りの半分を茹であげて食べました。

 参加者は口々に「おいしい」と言い、「○○屋のそばよりおいしい」と冗談もでるほどのにぎわい。各自が持ち寄ったご馳走も出され、「だれが作ったの」と話題が絶えません。

 「このお母さんたちの頑張りに刺激される」と支部のだれもがいうのが「松尾の三人娘」。桜井好子さん(76)、桜井なかえさん(66)、加藤みつさん(66)の三人は野菜産直をしています。支部の集まりには、手作りの惣菜や菓子などを必ず持ち寄ります。若いお母さんたちから「どうやって作るの」などと質問攻めにあいますが、「こんど教えるよ」と気軽に応える力強い“三人娘”です。

 支部総会では、今年の活動の中心に「トウモロコシ『きぼう』を作って、畑回りや勉強会をしよう」と、みんなが同じ作物を作って勉強しあうことを確認しました。

 羽黒支部の集まりは、女性の参加が多く、必ず一品持ち寄り、地域やもの作りの話題などを率直に話し合える“楽しい支部”の典型です。また、伝統食を学び伝える原点として、支部の集まりが果たしている役割も重要です。

(庄内農民センター 菅井巌)

(新聞「農民」2002.3.25付)
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2002年3月

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