新連載 産直ボックス丸ごと使ってHAPPY料理
美味しい「旬」の恵みを、家族や仲間と、お腹いっぱい食べるとき――人生の至福を感じませんか?
太陽の光をいっぱい浴びた野菜葉先まで無駄なく利用するメニューです親しみを感じる手書きの産直ニュースとハリのある新鮮な野菜がいっぱい詰まった嬉しい「たまて箱」を福岡県みのう農民組合さんから送っていただきました。冷蔵保存してあったという富有柿。二月半ばにこんなにパリパリした柿があることに驚きました。少し試食してみた ら、甘さが強くて、おいしくてやめられなくなり、料理に使わなければいけないのにとあせるほど。 ほうれん草は包んであった新聞紙を取ると、濃い緑の葉を大きく横に広げ、畑で太陽の光をいっぱいに浴びた元気いっぱいな姿。 みのうでは、一年に二回収穫するということで、まるで新じゃがのような皮薄で甘味のある秋じゃが芋。風味のよいクレソン、柔らかいごほうなど、どれもおいしくいただきました。葉先まで、無駄なく使いまわす一週間のメニューを考えましたが、スペースの都合で、全部をご紹介できず、残念ですが、ぜひ作ってみてくださいね。
●1日目*産直野菜のコトコトスープ*
長ねぎ太1本の白い部分を3cmくらいのぶつ切りにして、サラダ油大さじ1/2で中火で焼く。そこに水1リットルを注ぎ、じゃが芋2個、大根200g、にんじん1本など、皮つきのまま一口大に大きめに切った野菜、塩小さじ1/2を入れる。 *柿と大根のサラダ*
柿100g・サラダ油・酢各大さじ2・薄口醤油小さじ2・白いりごま大さじ1をミキサーにかけドレッシングを作る。
●2日目*ブロッコリーのペペロンチーニ風炒め**茹でクレソンとイ力のしょうが醤油あえ*
●3日目*ほうれん草カレー*
じゃが芋大2個400gは皮つきのままくし型切りにして蒸す。 *たたきごぼうサラダ*
ごぼう300gは皮をこそげて太さ1cmくらいになるように縦割りにして5分ほど水につけてアクを抜き、酢を入れたお湯で茹でる。
●4日目*肉じゃが味コロッケ*じゃが芋400gを蒸してつぶし、1日目に作ったコロッケの素を電子レンジで温めて加え丸め、衣をつけて油で揚げる。
●5日目*マーボ豆腐*
1日目に作ったマーボ豆腐の素に水1カップを加えて沸かし、味をみて、トウバンジャンや砂糖、中国山椒粉などを加え、自分の好みの味に整える。
●6日目*素揚げ大根 ねぎ味噌ドレッシング*
●7日目*鳥から揚げ 山盛りピリカラねぎ*
産直BOXが届いた日に作っておきたいもの
「おいしかったヨ〜」と言われるとタマリません福岡・みのう農民組合生産者のみなさん「地産地消、大きく育て!」野菜ボックスにはいろいろな野菜とともに情報「野菜産直ニュース」を入れていますが、生産物が一番の自慢です。新年号は富有柿の樹をスケッチして消費者に届けました。気ままに書くこのニュースは、産直の太いパイプ役です。野菜生産で気をつけているのは、無農薬に近い栽培のために薄播き、元気な苗を作ること。一回の播種で二回の収穫で終わるようにしています。冬野菜は、九・十月に雨が多いと影響大。毎日天気が気になって、趣味は天気予報? 除草剤を一切使わないため、草取りが大変です。苦労するのは野菜のメニューを作ること。新しい、珍しい野菜が入るようにしています。 楽しいことは、毎週火曜日に集荷が終わり、野菜ボックスが配達人によって出発(久留米市、柳川市方面百五十キロ、四時間半の道のり)した後の打ち合わせ・研究会です。いろんなスローフードな食べ物が並んで、次の野菜のメニューを決めます。だから消費者の方は次週何が来るのか、わかりません。その後の種の蒔き方、品種、苗の植え付け、肥料の具合、もちろん味も…。試食も含めて、この勉強会は必ず全員参加。おかげでほかの直売所に出品しても、農民組合員の野菜はレベルが高いのか、よく売れると自慢しています。年中通して、ハッピーな気分にさせてもらえる情報・技術がいっぱいです。 嬉しいことは、何といっても、よくできた時の収穫の喜びです。生産者ならではの感動!! もちろん消費者の方から「おいしかったヨ〜」と言われるとタマリません。 今の季節はブロッコリーにしても、ホウレン草にしても「寒の旬」というか寒さの中にも甘味があり、この気候独特のおいしさがあります。 (みのう農民組合 佐々木督文)
みのう農民組合のBOX (新聞「農民」2002.3.4付)
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[2002年3月]
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