2021年8月
■2021年8月30日(第1470号)
- 今こそ国の責任で食料支援制度を
- コロナ禍でアルバイトがなくなるなど、学生・青年の生活が困難になる中、日本民主青年同盟(民青)が学生向けの食料支援活動を全国で展開し、9万人以上が利用しています。農民連は民青の食料支援に、食料品の提供などで協力しています。
民青中央委員会の西川龍平委員長と農民連の長谷川敏郎会長が対談しました。
- 米作り 存亡の危機
- 三重、千葉、茨城などの早場米の出荷が始まりました。農民連は2021年産米が9000円台に大暴落する危険性を指摘し続けてきましたが、新潟をはじめ各県で決定された概算金等は、危ぐしていた通り暴落の連鎖状態になっています。
- 配合飼料価格の高騰対策と豚熱ワクチン接種の支援強化を
- 農民連と農民連ふるさとネットワークは8月6日、配合飼料価格高騰と豚熱の対策強化を農水省に要請しました。新型コロナの感染拡大を受けて、要請はオンラインで行われ、北海道、群馬、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、宮崎の酪農家や養豚農家の農民連会員らが参加しました。
- 豚熱問題で県知事に要請
- 埼玉農民連は8月17日、神奈川、群馬、山梨各県の養豚場で最近相次いで発生した豚熱について、大野元裕県知事へ要請を行い、関係部署と懇談を行いました。
- 米価下落対策、食料支援制度の充実を
- 「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は8月6日、2022年度予算概算要求の編成にあたって、農水省に要請しました。
- ゲノム編集トマトの流通を許すな
- 食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)、日本消費者連盟、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは7月30日、国会内とオンラインで結んで「種苗に遺伝子操作の表示を求める署名」第1次集約分提出集会を開きました。
- 農家が得する税金コーナー(120)
- 徳島県農民連税金対策部は、8月9日に第6回学習会を部員7人全員の参加で開催しました。
- 農のこころ
- 峰雲やコロナ禍晴らす鎌の先
- 河川敷水没 野菜・果樹ほぼ全滅
- 長野県では連日の豪雨で、農作物に大きな影響がでています。特に河川敷では、多くの農作物が水につかり、場所によってはほぼ全滅状態。長野市穂保の千曲川堤外地で水につかった後で泥もかぶったリンゴです。
- リンゴの凍霜害・低温被害 岩手県内全域で深刻化
- 「ジョナゴールドは収量7割減になりかねない。ふじは半減か…」。実がふくらみはじめたリンゴの木を前に、岩手県二戸市の川上豊さんは肩を落とします。4月の果樹の凍霜害・低温被害が岩手県内全域で深刻化しているのです。
- 猛暑のなか豆の収穫
- 猛暑続きの頃、ささげ豆(インゲン)や小豆がとれました。
- 旬の味
- 年々過酷さを増す気象状況に、農林漁業に生かされることの厳しさに立ちすくむ思いの夏でした
■2021年8月23日(第1469号)
- 持続可能な地球・食料主権の実現へアグロエコロジー運動を広げよう
- 「アグロエコロジーの考え方と取り組みについて整理ができました。石川農民連が30年にわたって取り組んでいる産直がまさにアグロエコロジーなのだと思います」(石川農民連の宮岸美則会長)――。農民連は8月5日、全国研究交流集会をオンラインで結んで開きました。44都道府県、150カ所で300人以上が参加しました。
- カタログ・産直、学給販売増「こだわり米」も販路を拡大
- 農民連ふるさとネットワークは7月29日、第18回総会をオンラインで開きました。51組織から100人以上が参加しました。
- 白色申告でも収入保険に加入させよ
- 今年4月に発生した異常低温により、東日本を中心に全国の果樹栽培に深刻な凍霜害が出ている問題で、農民連と農民連ふるさとネットワークは7月30日、農水省に要請を行いました。
- 農のこころ
- 真っ直ぐに立つ稲の花眩しき
- RCEPの影響試算を行え
- 愛知農民連は7月28日、大村秀章知事に対し、新型コロナ感染拡大の終息がみえないなかで家族農業を守り、食料を安定供給し、農家の経営とくらしを守る施策の充実を求めて要請しました。県内の農家8人が参加し、県農業水産局職員らと意見交換しました。
- 全国一斉キャラバン
- コロナ禍の長期化で米の需給環境がさらに悪化し、早場米産地の概算金が1万300円と驚くべき価格です。このまま放置すれば生産者米価1万円割れは確実です。
- 「米がいちばん助かる」
- 岩手県農民連も参加して、県内の労働組合や市民団体・個人で構成する「学生食料支援プロジェクト実行委員会in岩手(通称、COME=コメ=プロ)」では、学生向けの食料支援に取り組んでいます。
- 9年目を迎える「地産地消」「買い物困難地域」支援
- 10年前に大阪府阪南市の「箱の浦自治会まちづくり協議会」から「買い物困難地域で毎週土曜日に朝市を開催することにしたが地域の農家も少ないし品ぞろえが難しいので協力してほしい」と要請がありました。
- 旬の味
- 8月中下旬は熊本地方の水稲にとって大切な出穂期、自然災害が起きないことを願っている。40年前のこと、「今日で田植えを終え、明日からかんきつの摘果、防除をしよう」と、妻と田植えを急いだ
■2021年8月9日(第1468号)
- 子ども用食品からグリホサートを検出
- 農民連食品分析センターではこれまでの調査で、パンやパスタなど小麦製品から除草剤ラウンドアップの主成分「グリホサート」の残留を検出してきました。グリホサートは、近年の研究で生殖や子どもの発達への影響が懸念されています。
- 今こそ「公助」必要
- 7月28日、福島市の飲食店従業員のみなさんへ、食料支援を行いました。福島市でも飲食店が苦境に陥っています。先月から実行委員会を立ち上げ、福島県北農民連の会員にも協力を呼びかけてきました。
- 果樹共済掛金に県費補助 防災対策の強化を要請
- 長野県農民連は7月15日、竹上一彦会長はじめ菊地信行副会長と事務局2人が参加して県農政部長あてに要請書を提出しました。
- 農薬の安全基準に問題あり
- 市販のベビーフード中のグリホサートの残留検査では、10製品中6製品(痕跡〜0・01ppm)で検出され、大豆を使った粉ミルク2製品は非検出でした。
- 農のこころ
- 穂孕みの青田の風を深呼吸
- 飼料価格高騰問題の要因と対策
- 昨年末から世界的に穀物価格が高騰し、6月の輸入飼料価格が昨年の1・5倍近くまで高騰する事態となっています。飼料価格高騰について、畜産問題にも詳しい東京大学大学院の鈴木宣弘教授に解説してもらいました。
- 廃炉完了と費用優先の海洋放出
- 7月21日、原発をなくす全国連絡会は連続学習会をオンラインで開催し、約40人が参加、視聴しました。
- このままでは米が作れない 政府の責任で買い上げろ
- 「米が動かず倉庫がいっぱいだ」「新米が入る余裕がない」。出来秋を迎えようといういま、産地から悲痛な声があがっています。
- 食料支援制度の実現を
- コロナ禍による失業や自宅待機で生活が困窮する女性や学生が全国で生まれ、食料支援活動が取り組まれています。
- 農家が得する税金コーナー(119)
- 宮崎県農民連では、近年に事務局員2人を迎えました。今年の春の大運動は、何とか切り抜けられたものの、税金学習不足のために大変苦労しました。
- 本の紹介/村田武(著)筑波書房『農民家族経営と「将来性のある農業」』
- 本書は、2020年7月に刊行された『家族農業は「合理的農業」の担い手たりうるか』の続編です。ドイツにおける現代の家族農業を次の章立てで論じています。
- 持続可能な農と食をテーマに若手農林漁業者が語り合う
- 家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)は7月27日、オンラインシンポジウム「若手農林漁業者の提案!〜日本から世界へ発信する持続可能な農と食〜」を開きました。
- 消費税は直ちに5%に!
- 消費税廃止各界連絡会は7月21日、東京・新宿駅西口で宣伝を行いました。
- アイガモ除草と冬季湛水の作稲に取り組む
- 水稲や野菜栽培をはじめ、バイオ燃料や発電など、循環型の農業とくらしの創出に取り組んでいる京都・園部農民組合の児島ひかるさん(33)の農場を見学しました。
- なんてったって!伝統食
- 40年の歴史を持ち、日本の食文化を発展させる力になってきた「日本の伝統食を考える会」が閉会した後、今、その火を消すことはできないと、新名称でスタートしたのが「なんてったって!伝統食の会―継いでいきたい日本の食」の会です。
- 旬の味
- 夏が来たよ〜と思えるような暑さの日や夕方になるとひんやりして過ごしやすい北海道千歳です。わが家も白菜、キャベツの収穫が始まったと思っていたら、あっと言う間にトウキビのシーズンになりました
■2021年8月2日(第1467号)
- 日本の食料支援対策は並はずれた貧弱さ
- コロナ禍のもとで「1日1食」に切り詰めるなど、「食べたくても食べられない」人たちが増えており、国と自治体、フードバンクや子ども食堂など、官民合わせた食料支援が切実に求められています。
- 生業訴訟最高裁勝利へ 全国の農民連から支援を
- 福島第一原発事故に対する国と東電の責任を問い、被害の原状回復と損害賠償を求めている「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」福島原発訴訟(生業訴訟)は、福島地裁と仙台高裁で勝利し、現在、最高裁で最後のたたかいが行われています。同訴訟には福島県農民連の会員が多数、原告として参加しています。
- 2035年に飢餓が私たちの問題に
- 7月16日、札幌市教育文化会館で、「北海道たねの会」主催の映画と講演の2021年度フェスが行われました。映画は「タネは誰のもの」、講演は「悪魔の食卓から天使の食卓へ」と題して、東京大学の鈴木宣弘教授が行いました。
- オリンピック即時中止を/「女性の権利デー」前に宣伝
- 総がかり行動実行委員会は7月19日、「いのちとくらしと人権をまもれ!オリンピックではなくコロナ対策を!自民党改憲4項目反対!7・19国会議員会館前行動」を行い、450人が参加しました。
- 農のこころ
- 青田の彩見きわめ水の思案どき
- 有機学校給食
- 日本有機農業学会は6月27日、公開シンポジウム「今なぜ、有機学校給食なのか?―国内外の事例から考える―」をオンラインで開きました。
- 栃木県の学校給食の現状は?
- 「栃木県の学校給食を考える会」(会長・宇田靖宇都宮大学名誉教授)は、4月2日付で栃木県内25市町に学校給食についてのアンケートを実施しました。その結果、5月までに、1市を除く13市11町から回答がありました。
- 土佐文旦が危機/イラスト
- 今年春先の異常低温により、桃、梨などの果樹産地での凍霜害が報じられている中で、ここ高知県土佐市でも、度重なる異常気象で、特産の土佐文旦(ぶんたん)が大減収となりそうです。
- アグロエコロジーと食と農の現在・未来(8)
- これまでアグロエコロジーが、外から押しつけられるものではなく、伝統的に農民が持つ知恵や経験に根ざし、それをさらに生かす科学であり、農業実践であり、社会運動であることを見てきました。だからこそ世界的に急速に拡がりつつあります。
- 旬の味
- 東北地方の梅雨明け宣言と同時に、30度を超える日々が到来した。わが家のメインは酪農。基本的に乳牛(ホルスタイン)は暑さに弱く、体調を崩し倒れるという話もよく聞く。ただわが家の牛たちは暑さで倒れることはほとんどない
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