京都・南丹市
アイガモ除草と
冬季湛水の作稲に取り組む
園部農民組合会員 児島ひかるさん(33)
水稲や野菜栽培をはじめ、バイオ燃料や発電など、循環型の農業とくらしの創出に取り組んでいる京都・園部農民組合の児島ひかるさん(33)の農場を見学しました。
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児島ひかるさん |
児島さんは、南丹市園部町にある農場で、アイガモ除草の作稲水田と、冬季湛(たん)水による自然栽培作稲に取り組んでいます。
アイガモは白いアヒル系で家きんのDNAが強いためか大変人なつきが良く、児島さんが来るのを見ると餌が欲しいのか、サーっと集まってきました。
またこの種のカモは大きくなるのが早く、草の状況とカモの水田への投入のタイミングは難しいようです。投入が遅れると草に負けたり、また、代かきが均等に仕上がっていないと深水のところで苗が踏み荒らされたり、ということもあるようです。児島さんはアイガモ除草に加えて米ぬかペレットによる雑草抑制法も導入しています。
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アイガモたちが水田に入ります |
ビニールシート
高温で雑草除去
次に、見学したのは冬季湛水による自然農法水田。秋から春にかけて6回の代かきをするということです。わずかに草は見えましたが、収穫まで除草はしないそうです。
一方、児島さんはハウスでの野菜栽培にも取り組んでいます。1棟のハウスでは全面に透明のビニールシートをかけて高温による雑草種子の除去をしていました。児島さんは、葉物野菜を中心に出荷。取り入れや発送はパートの方々の力を借りているということです。
児島さんはいつ出会っても若々しい笑顔で応対してくれます。しんどいことの連続だと思うのですが、今回もさっそうとした姿がまぶしくさえ見えました。
(京都・口丹ブロック協議会事務局長 高屋晧)
(新聞「農民」2021.8.9付)
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