米作り
存亡の危機
21年産米
概算金など9000円に大暴落
農民の怒りで政権交代を!
三重、千葉、茨城などの早場米の出荷が始まりました。農民連は2021年産米が9000円台に大暴落する危険性を指摘し続けてきましたが、新潟をはじめ各県で決定された概算金等は、危ぐしていた通り暴落の連鎖状態になっています。
千葉県K農協の仮渡金は、ふさおとめ、ふさこがね、あきたこまちで、1俵(60キロ)6000〜6400円で19年産米の半値。コシヒカリも▲(マイナス)4500円の7800円という“価格破壊”状態です。千葉の「仮渡金」は、JAが農家に渡す「内金」ですが、それにしても異常な安値です。
関東以外のコシヒカリは、新潟一般1万2200円(前年比▲1800円)、富山1万1000円(▲2000円)、福井1万500円(▲2700円)三重一般9500円(▲3100円)などとなっています。
さらにB銘柄では、8000円台〜9000円台で、▲3000円前後となっており、関東各県、北海道は今月中、9月はじめに東北、その後の西日本も、昨年以上の下落は必至です。
これでは生産者も、米穀業者も、農協も、米価暴落でひん死の状態となり、離農が爆発的に増え、食料自給率は下落し、日本の農業は消滅しかねない事態となります。
政治ジャーナリストの野上忠興氏は次のように指摘しています。
「秋の収穫を前に新米の価格暴落への危機感も加わり、不満が高まっている。160万票とされる農民票の自民党離れが加速する下地がある。農家の反乱は東北にとどまらず北海道や北信越、九州あたりまで飛び火する可能性も秘めている」(週刊朝日8月20・27日号)
今、“農村の乱”を呼びかける時。「米危機打開・全国一斉キャラバン」を成功させましょう。
(新聞「農民」2021.8.30付)
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