2016年2月
■2016年2月29日(第1203号)
- 米価暴落に負けるもんか
- 新潟県農民連は米価暴落で経営を圧迫されるなかで、米の栽培技術と販路拡大で「所得向上」を目指そうと、米作り交流会を2月8日に長岡市下川西コミュニティセンターで開きました。
- 米・食味分析鑑定コンクール(国際総合部門)
- 五郎兵衛米で知られる長野県佐久市旧浅科村で耕作する、農民連会員の「さくさく農園」清水紀久夫さん(74歳、小諸市在住)が昨年の「米・食味分析鑑定コンクール」(米・食味鑑定士協会主催)国際総合部門で金賞を受賞しました。長野県では同賞にあわせて6人の米農家が受賞しました。
- TPPを葬り去ろう/税金記帳会で3人が加入
- 2月14日、茨城県つくば市で、ストップTPP茨城大集会が開催され、700人を超える参加者が集まりました。主催は同実行委員会です。
- 安倍政権ノー 1万人の怒り/2000万署名やりとげよう
- 「民主主義を取り戻せ!」「戦争させるな!」と、安倍政権ノーの集会と大行進が2月14日に東京・代々木公園で行われ、集会には4000人、行進は1万人に参加者が膨らみました。
- 農のこころ
- 果樹剪定の音の忙しきまま暮るる
- COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)成果と課題/「パリ協定」のポイント
- 国連の気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が昨年12月、フランス・パリで開催され、「パリ協定」が採択されました。COP21は、京都議定書の第2約束期間が切れる2020年以降の世界の新たな枠組みをどうつくるかが問われた、きわめて重要な会議でしたが、「パリ協定」はその使命をどう果たしたのか――。地球温暖化問題に詳しい早川光俊さん(CASA=地球環境市民会議専務理事、弁護士)の、公害地球懇(公害・地球環境問題懇談会)の報告集会での講演を紹介します。
- TPPブックレット普及に猛奮闘中
- 雑誌『農民』72号(ブックレット)の普及に猛奮闘の千葉県農民連・越川洋一副会長(横芝光町)からお便りが届きましたので、紹介します。
- 顔の見える物づくりで地域も生産者も元気に
- 「年間を通して出荷し、スーパーの野菜売り場スペースをさらに広げましょう。同時に仲間づくりも進めましょう」――。福島県の農事組合法人須賀川産直センター・松川正夫代表理事が、インショップ生産者総会(1月28日)で出荷生産者を前にこう呼びかけました。震災・原発事故を経ても売り上げを着実に伸ばしてきた須賀川産直センターのインショップの取り組みがいま注目を浴びています。
- 旬の味
- ラジオから流れてくる民謡、それは各地の「くらしの歌」。その魅力にひかれ、公民館のサークルに出かけるようになって2年。新人から20余年のベテランまで大きな声を出している
■2016年2月22日(第1202号)
- 「除外」規定は存在せず 全品目が関税撤廃の対象に/アメリカ農務省の見解
- TPPは日本を後戻りできないさらに全面的な関税撤廃の道に進ませる仕組みを持つことが協定文の分析で明らかになりました。分析をしたのはTPPに反対する市民団体のチーム。2月5日に都内で報告会が行われ、農産物市場アクセスを担当したのは農民連の岡崎衆史国際部副部長です。
- 安倍首相の9条改憲発言に抗議/戦争はもう絶対ダメ! 憲法共同センター
- 九条の会は2月8日午後、参議院議員会館で緊急の記者会見を開きました。安倍首相が参院予算委員会で9条改憲に重ねて言及したことに抗議するもので、会見には呼びかけ人の澤地久枝さん(作家)と、小森陽一事務局長(東京大学教授)をはじめ、小澤隆一(日本慈恵会医科大学教授)、高田健(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)、渡辺治(一橋大学名誉教授)の各氏が同席しました。
- 葬れTPP! 国際シンポ開く/TPPの問題点探る
- 「TPPに反対する人々の運動」は1月30日、都内で「つながれアジア! 葬れTPP! 国際シンポジウム」を開きました。
- 農のこころ
- 立春の陽光もらひ野良仕事
- 2016年新春のつどい/みそ作り 出来上がりが楽しみ!
- 千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合と、全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会が、2月6日、合同で「2016年新春のつどい」を千葉県鴨川市で開催しました。千葉県内の漁業者や、全国漁民連準備会の呼びかけ人にも名を連ねる、北海道、岩手、和歌山の漁業者もかけつけ、約70人が熱いエールを交わしました。
- 食味検討会で食べ比べ
- 神奈川県農民連「土づくり研究会」の食味検討会に参加しました。
- 農民連青年部第24回総会/参加者の感想
- 今回の総会では、新規就農者の受け入れ体制をどうつくるかをテーマに「もしもあなたが小さな村の村長だったら?」を企画しました。新規就農し、地域おこしに尽力する木村武史さん(福井県小浜市)と、新規就農者のためのプロジェクトを進める土肥寛幸さん(長野県松本市)が基調報告を行いました。
- 旬の味
- 先日の週末に千葉市の土気で開催された青年部総会は、テーマが“あなたが小さな百人の村の村長だったら?”というシチュエーション。はじめ緊張のためか開催地までの距離があったためか参加者全員がイメージつきにくかった様子でした
■2016年2月15日(第1201号)
- 世界でTPP調印に抗議
- 2月4日にTPP協定の調印(ニュージーランド・オークランド)が行われるのにあわせて、参加各国で国際統一行動が呼びかけられ、アメリカ、チリ、ペルーなどで抗議行動が行われたほか、日本でも東京・有楽町で抗議宣伝行動が取り組まれました。呼びかけたのは、全国食健連と「TPPに反対する団体・個人の共同宣伝行動」です。
- 選択肢は“関税撤廃”のみ “影響ない”の農水試算つく
- 農民連と全国食健連は2月4日、農水省に対し、TPPに対する要請を行いました。
- 国会批准 力合わせ必ず阻止/民意無視のTPP調印許さない
- TPP調印を前にした、2月2日、北海道食農連絡会、国民大運動道実行委員会、道春闘共闘、道労連が呼びかけた「ストップ!TPPパレード」が札幌市大通公園出発で行われました。
- TPP批准で国会も正念場/危険いっぱいのGMサケ
- 国民大運動実行委員会など三者による恒例の国会前行動が2月3日に行われ200人が集結しました。
- 農のこころ
- 朝市の冬菜滴る声・笑い
- 全GM食品に表示義務を
- 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟、食の安全・監視市民委員会は1月27日、衆院第二議員会館で「すべての遺伝子組み換え食品に表示を求める署名提出院内報告会」を開きました。
- TPPで食品表示に不安/戦争法案廃止 !!
- NPO法人食品安全グローバルネットワークは1月21日、「TPPでどうなる食品表示」のテーマで院内学習会を開き、市民、消費者をはじめ、国会議員らが参加しました。
- つなげよう!つくる喜び/交流会も大盛況
- 農民連女性部の第27回総会が1月29、30の両日、東京都内で開催され、90人を超える女性たちが集まりました。今年のテーマは、「つなげよう!つくる喜び 広げよう!食糧主権と平和への願いを」です。総会はまさに、仲間とつながり合う大切さ、そしてもの作りと“政治を変えたい”という熱い思いがあふれるものとなりました。
- 旬の味
- 廃棄カツの転売が発覚しました。思い出すのは、1955年夏に起こった乳児1万2000余人が中毒、130人死亡の森永ヒ素ミルク中毒事件です。なぜ乳児の主食であるミルクに猛毒ヒ素が混入したのか? 経路をたどると産業廃棄物の転売です
■2016年2月8日(第1200号)
- 甘利氏に2つの疑惑あり
- 甘利明TPP・経済再生担当大臣や秘書が千葉県の建設会社から、総額1200万円もの現金供与と接待を受けていた疑惑で、甘利氏は1月28日、自ら現金を受け取っていたことを認めたうえで、閣僚を辞任しました。
- 参院選 国民動けば政治変わる
- 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は、1月23日、都内でシンポジウムを開催しました。会場いっぱいの1300人が参加しました。
- 政府は責任認め公式謝罪を
- 「日本政府は、『慰安婦』問題での日本軍の責任を認め、政府として公式に、心から、謝罪してほしい」――日本軍「慰安婦」の被害者が暮らす韓国の「ナヌムの家」から、被害者のイ・オクソンさんとカン・イルチュルさん、館長のアン・シングォンさんを迎えた証言集会が1月25日、衆議院議員会館で開催されました。日本婦人団体連合会(婦団連)や新日本婦人の会、民主医療機関連合会(民医連)などでつくる「2016ナヌムの家のハルモニを迎える会」が主催し、女性たちや看護学校生など約300人が証言に聞き入りました。
- 農のこころ
- 冬野菜抱え笑顔の友来たる
- 全国委員会の発言から
- 農民連は1月13、14の両日、全国委員会を開き、3月末までを「春の大運動」と位置づけて、会員、新聞「農民」などの組織拡大に大きく踏み出すことを参加者全員で確認しました。このなかで、雑誌『農民』72号「TPPとのたたかいはこれからが正念場」(『TPPブックレット』)の大量普及も提起され、各地でその実践も始まっています。全国委員会で出された、熱いエールの交換を紹介します。
- 農業ハウス 大雪で倒壊
- この冬一番の大雪被害で島根県邑南(おおなん)町内の農家のハウスが倒壊しました。邑南町淀原にある測候所(アメダス)では、1月23日正午には16センチメートルだった積雪深が24日午後11時には一気に102センチメートルを記録しました。測候所開設以来の史上最高です。
- 農民組合の原点に返って 私たちの組織は変わった
- 和歌山県紀の川市の那珂農民組合が昨年11月30日に総会を開催。マイナンバーと国民健康保険値上がりの学習をあわせて開催したところ、例年一ケタの参加者だったところが48人の大盛況になりました。この背景には、農民組合の原点に立ち返った役員の奮闘がありました。
- 文旦の出荷始まる
- 今年も文旦(ぶんたん)の出荷が始まりました。
- 旬の味
- 氷点下の風が吹きすさぶ中、地元農家総出で、ため池堤防の草刈りをしています。最近わが地区の稲作の歴史に触れ、宅地化の波にのまれつつある田畑に、改めて強い愛着と危機感を持っています。水田が長さ1町(60間=109メートル)に区画整理されているのです。これは古代から中世に整備された「条里制」の遺構とのこと
■2016年2月1日(第1199号)
- 熊本県農民連が大きく飛躍
- 熊本県農民連は今、TPP反対、戦争法廃止、組織拡大などで大きく飛躍しています。笹渕賢吾会長がその取り組みをリポートします。
- 福島切り捨て許さない
- ふくしま復興共同センター、福島県農民連、福島県商工団体連合会が1月15日、県内各地からバス4台に120人が分乗して上京。東京で原発なくす全国連絡会など応援にかけつけた人を合わせ、総勢200人が政府・東電への抗議・要求行動に取り組みました。
- 2年分一括払いは撤回せよ 提示金額の根拠書面で示せ
- 3団体は1月15日、原発事故の復興や賠償問題について、国(経産省、内閣府、環境省、農水省、復興庁)と東京電力に対し、申し入れを行いました。
- “野党は共闘”の声大きく
- 「戦争させない・9条を壊すな!総がかり行動実行委員会」は1月19日、国会議員会館前で、定例行動を行い、沿道を埋め尽くす5800人が詰めかけました。
- 農のこころ
- この畑の大根一畝持ってって
- 農村からTPP反対、戦争法廃止の声を参院選で安倍暴走政権を追いつめよう(1/8)/(2/8)/(3/8)/(4/8)/(5/8)/(6/8)/(7/8)/(8/8)
- 昨年は暴落した米価が回復せず、豪雨による洪水をはじめとした自然災害など、農民の経営、暮らしの困難がさらに広がった1年でした。さらに政府は2015年10月に、国会決議や選挙公約を無視してTPP交渉の「大筋合意」を発表し、米をはじめとする重要5品目の関税の3割、重要5品目を除く農産物の98%の関税を撤廃するなど、究極の“農業つぶし”の内容に多くの農民が驚がくし、怒りを募らせた1年となりました。
- 浜の一揆訴訟
- 小型漁船漁業者が刺し網によるサケ漁の許可を求めて起こした「さけ刺し網漁不許可取り消し・許可義務付け請求訴訟」の第1回口頭弁論が、1月14日に盛岡地方裁判所で行われました。
- WTO対抗行動に参加して〈下〉
- 「WTO(世界貿易機関)はわれわれ民衆を植民地時代に逆戻りさせた」―。WTO閣僚会議(2015年12月、ケニア・ナイロビ)開催に伴う国際農民組織ビア・カンペシーナ主催の討論会で司会を務めたケニアのNGO活動家、シディ・オティエノさんが声を張り上げました。
- 本の紹介/天笠啓祐・食べもの文化編集部編著 子どもに飲ませたくない清涼飲料
- スーパーやコンビニ、自動販売機などで手軽に買える清涼飲料。種類も多く、たくさんの人が飲んでいます。生産量は4年連続で記録を更新し、2013年には2000万キロリットルの大台を超えました。日本人1人当たり500ミリペットボトルを320本、一日に約1本を飲んでいる計算になります。
- 新分析機器の導入へ 団体回り募金呼びかけ
- 農民連と一般社団法人農民連食品分析センターは、残留農薬と遺伝子組み換え作物・食品を検査する新機器の導入をめざして昨年末から各団体を回り、募金の呼びかけを精力的に行っています。
- 全国委員会の発言から
- 昨年は、農協をめぐって変革の年でした。農協改革をJA全中が受け入れて以降は、がらっと農協の状況も変わりましたし、今後の考え方も変えなければいけないという状況になりました。
- 軽トラ市「うるおいフェス」
- 和歌山県の青年農業者グループが共同して開催する軽トラ市「うるおいフェス」の第2回が12月27日、紀ノ川市で開催されました。この取り組みを通じて、新規就農者に対する新しい支援の輪が広がり始めました。
- 福島の農家を招いて“お餅つき大会”
- 東京と福島を結ぶオーガニック・カフェ、「ふくしまオルガン堂下北沢」(東京都世田谷区)は1月16日、福島の農家を招いて「お餅つき大会」を開き、参加者みんなで新年を祝いました。
- 旬の味
- 暖冬と思いきや……。冬だということを忘れてしまうくらい、ここ最近暖かかったのですが予想もせず、朝起きてびっくり! 外が真っ白。雪が8センチほど積もっていました。福島から愛媛に来て4年がたちますが、こんなに雪が降ったのは初めてでした
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