旬の味
ラジオから流れてくる民謡、それは各地の「くらしの歌」。その魅力にひかれ、公民館のサークルに出かけるようになって2年。新人から20余年のベテランまで大きな声を出している▼なぜか私はうまくならないが、やればやるほど興味をそそられる。歌詞の一つ一つに自然や生活、くらしを感じる。一度も行ったこともない街だけど、“ふるさと”を感じるのは、くらしを歌う民謡の魅力なのだろう▼全国の代表的な民謡だけでも800余あるという。その分だけ、くらし、生活があるということだろう。どうがんばっても「私の残りの人生では出合えそうもないなあ」と嘆きながらの畑仕事。トラクターの音に負けじと大声で歌うのは、私の応援歌「米節」。楽しく歌っている▼どの民謡にもそこに“くらし”、そして人を感じて心安らぐ。最近、耳にし、思わず微笑んだ福岡の民謡「黒田節」の替え歌の一節を紹介する。「酒は呑(の)め呑め呑むならば、ハンドル握るなアクセルも、踏むな握るな乗り込むな、さればまことのドライバー」 (え)
(新聞「農民」2016.2.29付)
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[2016年2月]
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