全国委員会の発言から
農民連は1月13、14の両日、全国委員会を開き、3月末までを「春の大運動」と位置づけて、会員、新聞「農民」などの組織拡大に大きく踏み出すことを参加者全員で確認しました。このなかで、雑誌『農民』72号「TPPとのたたかいはこれからが正念場」(『TPPブックレット』)の大量普及も提起され、各地でその実践も始まっています。全国委員会で出された、熱いエールの交換を紹介します。
新婦人との交流や産直で
ブックレット普及、元気に
常任委員 沖津 由子さん(青森県)
1993年の大不作の次の年から、新日本婦人の会会員との米産直が始まりました。それから22年になります。
初めは、八戸市とむつ市だけでしたが、今は十和田市と三沢市の4市に広がっています。新婦人との収穫祭のなかで、『TPPブックレット』を17部普及しました。
収穫祭は毎年開いていますが、昨年、横浜町で開いたときは、一品持ち寄りで、新婦人からも持ってきてくれたほか、農民組合の仲間に呼びかけて、地元の食材を使った料理を提供しました。
ここでは長イモを使ったコロッケ、お好み焼き、サラダなどを作って好評でした。
そこでTPPの学習会を行い、「もっと詳しい内容が載っています。ぜひ買って読んでください」と呼びかけたところ、10人中9人が買ってくれました。
十和田市で開いた収穫祭でも、地元食材を使ったご当地B級グルメの料理で楽しんだ後、TPPの学習会で8部普及しました。組合員自身も『ブックレット』を読んで参加し、みんな元気になっています。
こうした新婦人との産直や交流などのつながりが希望になっています。
来年の大会までに、仲間と読者を増やし、『ブックレット』も越川さんに負けないように100部めざして普及したいと思います。
目標を大きく構えも大きく
拡大と普及は楽しい行動
千葉県農民連副会長 越川 洋一さん
沖津さんから挑戦状が出されたので、うれしく思い、発言します。昨年の全国活動者会議で私は、「『TPPブックレット』を100部普及します」と宣言しました。
いま生産者は、低米価、欺まんに満ちたTPPで苦しめられています。多くの農民が、TPPの中身を知らされないなかで、中身を暴露することが最優先課題です。
こうして、TPPの中身を知ってもらい、農民多数の力に依拠してたたかおうという思いが、私を『ブックレット』の拡大、販売へと走らせています。
昨年、新聞「農民」の1000部拡大キャンペーンが呼びかけられ、「見本紙500部を配布します」と宣言し、がんばりました。県革新懇総会などで新聞の購読を訴え、500部を配布しました。
その後、500部を追加し、役場、JA、産直団体の職員に訴えることで、残り200部になりました。今度は近所の集落を回り、対面で話し合って購読を訴えるという楽しい運動にしようと、本部から笹渡義夫副会長の応援を受けて拡大行動に取り組み、ぐーんと成果をあげました。
目標を大きくすれば、構えも大きくなります。この教訓にたって『ブックレット』は現在、55部を普及しています。先日は、県内の大規模な米生産者団体の代表に訴え、10部を普及しました。
夏の参院選を歴史的なたたかいにするためにも、TPPの真実を伝えることが重要です。今は怒りを多数にし、その一歩を踏み出すときです。そのためには、たたかう農民連を大きくするしかありません。みなさんとともにがんばります。
(新聞「農民」2016.2.8付)
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