「農民」記事データベース20160215-1201-03

北海道でストップ!TPPパレード

国会批准
力合わせ必ず阻止

関連/民意無視のTPP調印許さない


 TPP調印を前にした、2月2日、北海道食農連絡会、国民大運動道実行委員会、道春闘共闘、道労連が呼びかけた「ストップ!TPPパレード」が札幌市大通公園出発で行われました。

 札幌雪祭りの直前ということで、雪像つくりの方々や観光客の皆さんにも呼びかける宣伝を行い、多くの方が「ストップTPPテッシュ」を受け取りました。

 さらに、出発前アクションでは、北海道農民連の山川秀正委員長が「関税撤廃で北海道農業を破たんに追い込み、多くの道民には食の安全を脅かすことになります。とりわけ、今度の大筋合意で喜んでいるのが、遺伝子組み換え作物を開発したバイオ企業です。アメリカ農務省も、世界で一番遺伝子組み換え食品を食べているのは日本人だと報告しています」と述べました。

 さらに「私たちを人体実験にするようなTPPは拒否しましょう。4日には調印が行われることになっていますが、調印がされたからといって発効になるわけではありません。国会で批准させないよう力を合わせましょう」と呼びかけました。

 パレードは、若い人たちがサウンドとコールを行い、「暮らしを壊すな」「地域を壊すな」「TPPから今すぐ撤退」とのコールを響かせました。ネットを見て参加したという市民が、途中から参加するなど、150人以上のパレードとなりました。

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札幌市内をパレードする参加者=2月2日

 参加した北海道農民連の25人は、さらに解散地点のすすきのから、札幌駅までの地下街を「ストップTPP」Tシャツを着てアピールしました。

(北海道農民連 野呂光夫)


民意無視のTPP調印許さない

官邸前行動
“安倍は外…”怒りのコール

 「STOP TPP! 官邸前アクション」による官邸前アクションが2月2日に開催されました。参加者は、「国会決議・公約、民意も無視したTPPの調印・批准などありえない」と怒りの声をあげました。

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節分にちなんで「アベは外!福は内」とコール(首相官邸前)

 「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」の和田聖仁弁護士が、TPPテキストの分析にふれ、「金融の分野が新自由主義的に進められ、ISD(投資家対国家紛争解決)条項も適用されることがわかった」と報告しました。

 国公労連の伊藤英敏中央執行委員は、TPPの「政府調達」分野について語り、「公共事業が国民生活よりもアメリカの意向に沿って行われ、最低賃金を保障する公契約条例も無視される恐れがある」と指摘しました。

 農民連の町田常高さんは、国益を投げ捨てて私利私欲に走り、辞任に追い込まれた甘利前大臣を批判しました。

 節分(3日)前日ということもあり、参加者全員に豆が配られ、「安倍は外、福は内!」とコールしました。

 山田正彦元農水相と日本共産党の紙智子、畠山和也両衆院議員が激励のあいさつをしました。

(新聞「農民」2016.2.15付)
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2016年2月

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