千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合
全国沿岸漁民連絡協議会(準備会)
2016年新春のつどい
関連/みそ作り 出来上がりが楽しみ!
沿岸漁民の力合わせ
日本の漁業動かそう
千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合と、全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会が、2月6日、合同で「2016年新春のつどい」を千葉県鴨川市で開催しました。千葉県内の漁業者や、全国漁民連準備会の呼びかけ人にも名を連ねる、北海道、岩手、和歌山の漁業者もかけつけ、約70人が熱いエールを交わしました。
小型船へ支援を
第1部では、千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合の組合長で、全国漁民連準備会代表世話人の鈴木正男さんがあいさつし、「大型漁船の乱獲による漁業資源の減少や、古い漁業制度など、いま全国の小型漁船が同じ問題を抱えている。千葉県には小型漁船の組合があることで、沿岸の漁業者がまとまって大手水産業者とも交渉できる大きな力になっている。全国で沿岸漁業者がつながって、こういう動きを強めていこう」と呼びかけました。
つづいて、水産庁資源管理部漁業調整官の和田憲明氏が、2016年度の水産関係予算と沿岸漁業政策について講演しました。するとさっそく会場から、「漁船リース事業は沿岸小型漁業からの要望も強い事業だが、これまでは大型船ばかりが支援対象になっていた。もっと小型船への支援を強められないのか」との質問が飛び出しました。
和田氏は「事業対象に大型・小型を問う規定はない。小型船も漁協と協力して、ぜひ制度を活用してほしい」と回答しましたが、会場からは「規定はそうでも、事実上、小型船は支援事業から締め出されている。小型船が使いやすい制度をぜひ考えてほしい」という声がわき起こりました。
深刻な資源減少
昨年7月に結成された全国漁民連準備会には、その後も続々と参加申し込みや問い合わせが寄せられており、すでに2000人を大きく超える勢いとなっています。
500人を超える正組合員、1500人近い準組合員を擁する和歌山県東漁業協同組合の副組合長、杉本武雄さんは、「カツオ漁をしているが、20年ほど前からカツオ資源が減り始め、ここ2年ほどは無いに等しい水揚げ量だ。1年ほど前までは燃料代も高騰し、沖にも出られない深刻な状況だった。やはり漁師町は漁師が漁に出られなければ町の活気も出ない」と述べ、全国漁民連準備会に漁協として参加する旨を表明しました。
岩手県の三陸漁業生産組合の熊谷喜之さんもあいさつし、「岩手でも末端の小さな漁師の声は、県漁連にも、県の水産行政にもまったく届かない。やむにやまれず、昨年には、サケ刺し網漁の許可を求めて、みんなで行政裁判を提訴し、たたかっている。1人ではナンボ言っても通らない。地域に、全国に漁民組合をつくって、一人一人は小さな声でも、何万と集めて、日本の漁業を動かしていこう」と訴え、大きな拍手が会場を包みました。
第2部は、交流会。房総沖の海の幸に舌鼓を打ちながら、にぎやかに交流しました。
みそ作り
出来上がりが楽しみ!
石川県農民連と新日本婦人の会石川県本部で、2月2日と9日の2回に分けて、手作りみそを作りました。
県連事務所が置かれている辰口町にある加工場を借りて、ベテランの人に教えてもらい、「さあ作業開始!」。初めてみそを作る人や、子どももたくさん参加して、みんなでワイワイ言いながら、楽しくみそを仕込みました。石川県農民連の会員がつくった大豆を使いました。秋の出来上がりが楽しみです。
(石川県農民連 宮岸美則)
(新聞「農民」2016.2.22付)
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