「農民」記事データベース20160229-1203-03

黙って見過ごすわけにいかん!!

TPPを葬り去ろう

茨城大集会 700人超の怒り

関連/税金記帳会で3人が加入


 2月14日、茨城県つくば市で、ストップTPP茨城大集会が開催され、700人を超える参加者が集まりました。主催は同実行委員会です。

 実行委員長の岡野忠さん(茨城農民連会長)が主催者あいさつ。「聖域を守ったという安倍総理のうそは明らか。茨城は北海道に次ぐ農業県であり、黙って見過ごすわけにはいかないと、今日の集会を企画した。大いに学習し、ストップTPPの声を広げていこう」と呼びかけました。

 各界から多くの人が参加。TPP交渉差止・違憲訴訟の会の原中勝征代表は「TPPをにらんで、ここ数年新しい抗がん剤が健康保険に入っていない。がん治療で1カ月に100万円もの薬代がかかることも起きている。国民が等しく治療が受けられるようにするために、TPPは許すわけにはいかない」と訴えました。

 JA茨城県中央会の秋山豊専務理事も出席し、「国内対策と農家の自助努力で国内の生産は減らないなど豪語する安倍政権に怒りと不信感でいっぱいだ。新自由主義と聞こえはいいが、実際は新帝国主義だ。問題点を訴えて、地域循環型社会を実現するなど、JAとしても新しい運動を作っていきたい」と決意を表明しました。

 阿見産直センター青年部の竹崎善政さんも発言。パラグアイ生まれの竹崎さんは、農業の大規模化で荒れ果てたパラグアイの様子を紹介しながら、「大規模化していくことが本当にいいのでしょうか。ふるさとは守れるのでしょうか。日本の大地を守ることを一番に考え、進んでいきたい」と話しました。

 第2部では東京大学の鈴木宣弘教授が「TPPのたたかいはこれから」というタイトルで講演。大筋合意の裏で何が起きていたのかを、暴いていきました。安倍政権がTPPの影響試算も行わないうちに国内対策を打ち出し、「対策をしているから影響はない」と強弁していることに、「こんなバカな話があるか」と怒りを表明。「食糧で安さだけを追求することは、命を削ることだ」と訴えました。

 集会はTPPを葬り去るまで運動を進める決意を述べた集会アピールを満場一致で採択し閉会。その後、つくば駅周辺をデモ行進しました。


広島・世羅町

税金記帳会で3人が加入

安倍政権の横暴に憤り
農業守るためがんばりたい

 広島県農民連は、確定申告のシーズンを目前に控え、県内の世羅班と大朝班で、税金勉強会・記帳会を会員を中心に読者や身近な仲間に呼びかけて取り組んできました。

 県連は、「農は国の宝、作る喜び、食糧主権、平和あっての農業」を合言葉にしてきました。

 県連大会の成功をめざす準備のさなか、10日は大朝班、14日は世羅班の税金記帳会でした。

 世羅町では記帳会に参加した3人の農家が、新聞「農民」やテレビのニュースを見て最近の安倍政権の横暴に怒りを感じ、「農業と生活を守るために、仲間としてがんばりたい」と、農民連に入会しました。

 地元の木戸菊雄副会長は、3人そろっての入会に喜び、県連大会の成功を軸に、新しい年度をさらにいっそう実り多い年にしようと奮闘しています。

(広島県農民連 杉本隆之)

(新聞「農民」2016.2.29付)
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2016年2月

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