手記
TPPブックレット
普及に猛奮闘中
千葉県農民連副会長
越川 洋一さん
雑誌『農民』72号(ブックレット)の普及に猛奮闘の千葉県農民連・越川洋一副会長(横芝光町)からお便りが届きましたので、紹介します。
誰彼の区別なく気軽に
ひどさ知らせるのは 今が旬
全国の農民連会員のみなさん、お元気ですか。常任委員の沖津由子さん、青森・津軽も暖かいですか。こちら千葉・九十九里は梅花が満開で鼻を近づけるとプーンと甘い香りを漂わせています。いよいよ春です。
農民連全国委員会(1月13、14日)から1カ月半になります。公約をした『ブックレット』100部の普及の約束、2月14日の段階で104部になりました。
14日は県自治体学校で32部を対面販売しました。小倉正行さん(紙智子参院議員政策秘書)のTPPの講義を受けました。輸入食品が無検査で入り、安全性が心配され、ますます怒りを感じます。私は、遺伝子組み換えコーンをデンプンや糖分にしてお菓子などの原料にしている甘く怖い話をしました。今の農民連食品分析センターの機器では分析できなかった八田純人所長の悔しそうな声。機器の充実は命と健康を守る砦(とりで)とも訴えました。
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自治体学校で報告する越川さん |
この間、秘密交渉の上、中身を知らせないでTPPの批准を急ぐのはアマリにもひどい。一人でも多くの人に早く分かってもらうことが力になると信じ、仕事の合間をみて、スケジュールを吟味してその都度購読のお願いをしてきました。
物材費にも届かない3年続きの米価下落で困惑しているところに新たな輸入枠の譲歩。絶えざる関税撤廃の仕組み。国会決議違反。まさしく亡国の農政そのものに踏み込んでおいて事後対策でごまかそうとしています。
TPPと戦争法ばかりは受け入れられません。だから誰彼の区別なく気軽に勧めます。「読んで一緒に反対してください」とお願いします。断る人は少数です。ある人は、こんな内容でJAがよく黙っているなと首をかしげました。自民党政治を葬らないと食料生産もその基盤も壊されるという声も聞きました。
ひどい中身を知ってもらう宣伝は、今が旬。今ががんばりどきだと思います。
全国のみなさん、沖津さん、いよいよ若葉が萌えだし春本番に向かうと忙しくなります。健康には気をつけて元気にがんばりましょう。
(新聞「農民」2016.2.29付)
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