「農民」記事データベース20160201-1199-02

福島切り捨て許さない

1・15政府・東電抗議・要求行動
ふくしま復興共同センター 福島県商団連 福島県農民連

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 ふくしま復興共同センター、福島県農民連、福島県商工団体連合会が1月15日、県内各地からバス4台に120人が分乗して上京。東京で原発なくす全国連絡会など応援にかけつけた人を合わせ、総勢200人が政府・東電への抗議・要求行動に取り組みました。


 「福島切り捨ては許さないぞー!」「原発再稼働、絶対反対!」――強い北風が吹きつけた15日、首相官邸前で横断幕やプラカード、ムシロ旗を手に抗議行動が繰り広げられ、緊迫感にあふれた声が響きました。

 主催者あいさつに立ったふくしま復興共同センターの斎藤富春代表委員は、「昨年は2つの大きな動きがあった」と述べ、安倍政権が発電量の20〜22%を原発でまかなうとした「長期エネルギー需給見通し」を決定したこと、また帰還困難区域以外の避難指示を来年3月には解除し、精神的賠償なども打ち切る方針を決定したことを厳しく批判。「私たちは、福島切り捨てと原発再稼働を、絶対許すわけにはいかない」と訴えました。

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首相官邸前での訴え――「首相、このくやしさがわかりますか!」

 昨年9月に避難指示が解除された楢葉町住民の早川千枝子さんが、被災地の現状を報告。「帰村した人は5%たらず。4年半も放置された家の中はネズミの糞(ふん)と尿に汚され、シミとサビで、土足でないと腐った畳の上は歩けない。安倍首相、家族の歴史や思いを、すべてただのゴミとして捨てなければならない、この気持ちがわかりますか。原発事故がこれだけの人の人生、生活、家族、生きがい、全てを奪っているのに、まだ懲りずに原発再稼働ですか。どうして福島の事故に学ばないのですか。町民がいないところで『復興』などありえません」と、切々と語りました。

 原発なくす全国連絡会の児玉紀子さんや、日本共産党の畠山和也衆院議員もかけつけ、「私たちも最後までともにたたかいます」と、熱い連帯のあいさつをしました。

(新聞「農民」2016.2.1付)
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2016年2月

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