本の紹介
天笠啓祐・食べもの文化編集部編著
子どもに飲ませたくない清涼飲料
清涼飲料の問題点を指摘
上手な水分補給の方法も
スーパーやコンビニ、自動販売機などで手軽に買える清涼飲料。種類も多く、たくさんの人が飲んでいます。生産量は4年連続で記録を更新し、2013年には2000万キロリットルの大台を超えました。日本人1人当たり500ミリペットボトルを320本、一日に約1本を飲んでいる計算になります。
しかし多くの人が表示を見ることなく飲んでいます。また、表示では見えない隠れた問題も多くあります。なかには子どもの発達を阻害する物質が含まれていることも。清涼飲料には子どもにとってどんな問題があるのかを、本書では解説しています。
清涼飲料の甘みの問題や、人工着色料、アミノ酸調味料、香料やビタミンCなどの添加物、輸入が増える原材料などに焦点を当てて解説しています。取り上げている飲料も炭酸飲料やスポーツ飲料、果汁飲料から、野菜飲料や乳飲料など健康志向を狙ったもの、茶飲料やエナジードリンクなど多彩です。
また、安心して子どもに飲ませられる自家製清涼飲料のレシピも掲載。さらには子どもに必要な水分量や、上手な水分補給の方法、どんなものを飲めばいいのか、脱水予防の方法まで示し、子育て中の方にもおすすめの本です。
巻末には清涼飲料ごとの原材料、栄養成分表示も掲載した充実の一冊となっています。
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▼天笠啓祐・食べもの文化編集部
▼芽ばえ社
▼A5判、87ページ
▼1000円+税
(新聞「農民」2016.2.1付)
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