2013年6月
■2013年6月24日(第1074号)
- アメリカ産依存からの脱却を
- アメリカ・オレゴン州の農場で、商業栽培の認められていない未承認の遺伝子組み換え(以下GM)小麦が5月末に発見され、日本でも同州産小麦の輸入がストップする事態になっています。この事件の背景と、遺伝子組み換え作物とTPPについて、科学ジャーナリストで遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐さんにお話を聞きました。
- 96条改悪ストップ 9条守ろう
- 衆参両院の憲法審査会で審議が大詰めを迎え(13日に審議は終了)、安倍政権はまず憲法改正の規定を定めた96条を先行して「改正」し、憲法9条などの改悪を狙っています。
- 熱帯サバンナ農業開発でシンポ
- 日本国際ボランティアセンターなどNGOは5月29日、横浜市中区の産業貿易センターで国際シンポジウム「今アフリカ農村で何が起きているのか? 日本・ブラジル・モザンビーク三角協力関係による熱帯サバンナ農業開発(プロサバンナ)を考える」を開きました。
- 収束も真の復興もほど遠い/東電が謝罪するまでがんばる
- 公害の根絶と被害者の完全救済を求めて、全国の公害被害者が行動に立ち上がる「第38回全国公害被害者総行動」が6月6、7の両日、東京・霞が関周辺で繰り広げられました。同行動ではグループに分かれて、環境大臣をはじめ国土交通省、経済産業省、農水省、内閣官房などの省庁や、東京電力、電気事業連合、日本経団連などとの交渉を行ったほか、6日夜には日比谷公会堂で総決起集会を開き、1300人が集いました。
- 農のこころ
- 悶々と野菜が痩する旱梅雨
- アベノミクス農政〈3〉
- アベノミクスの第3の矢「成長戦略」が決定されました。
- 心と体にやさしいランチ交流会
- 愛知農民連青年部は6月1日、「農民連の食材を使って、心と体にやさしいランチ交流会」を開きました。参加者は、4人のゲストと青年部員を合わせて9人。料理に使う食材は、できるだけ農民連のものを準備し、部員から無農薬のキャベツや甘夏みかんの差し入れもありました。
- いちご狩りと山菜天ぷら食事会
- 茨城県常陸野産直センターと農民センターの女性部が合同で、春恒例のお楽しみ企画を5月22日、にぎやかに楽しく行いました。今年は「いちご狩りと山菜天ぷら食事会」。農繁期まっさかりのなか、なんとかやりくりして、10人の女性が集いました。
- みんなでおいしく交流 自然を満喫して
- 5月12日、快晴の下、福岡県の新日本婦人の会久留米支部の人たち約30人が、みのう農民組合書記長の佐々木督文さんの農園に自然体験に来ました。家族での参加が6〜7組でした。
- 旬の味
- 梅雨入り後とは思えないほど、快晴が続いている。「雨が降らない。畑が干上がりそうだ」と果樹農家の知人は、顔を曇らせる。雨不足に加え、4月下旬の霜害で果樹を中心に大きな被害を出した。3月の暖かさで、作物の発育が良かったことが、かえって被害拡大につながり、回復には何年もかかるだろうという
■2013年6月17日(第1073号)
- 原発やめろ 再稼働反対
- 「再稼働、反対! 原発いらない!」「自民はやめろ! 原発やめろ!」――6月2日、原発ゼロを求める「6・2NO NUKES DAY(ノーニュークスデー)」が東京の明治公園や国会周辺で取り組まれ、全国からおよそ6万人が集いました。この「6・2NO NUKES DAY」では、原発をなくす全国連絡会が明治公園で「原発ゼロをめざす中央集会」を開いたほか、「さようなら原発一千万人署名」市民の会(1000万人アクション)も芝公園で集会を開き、夕方には2つの集会参加者が首都圏反原発連合主催の「反原発☆国会大包囲」行動に合流しました。
- “たたかいはこれからだ”
- 毎月第1火曜日に「STOP TPP!! 市民アクション」が首相官邸前で取り組んでいるTPPの反対行動が6月4日に行われ、約130人が集いました。
- TPP参加断固阻止青森県民集会/暴走止める国際連帯を
- TPP(環太平洋連携協定)への参加断固阻止をアピールする県民総決起集会が6月5日、青森市の青森産業会館で開かれました。県知事、国会議員、県議会議員、市町村長代理、農業者、消費者、医療関係者、労働組合、女性団体など前回を上回る3000人が参加。地元自民党議員5人全員は欠席しました。
- BSE対策/48カ月齢超に引き上げ/「フードインク」上映会に100人余
- 厚生労働省薬事・食品衛生審議会は5月31日、BSEの対策部会を開き、国内のBSEの検査対象月齢を、現在の30カ月齢超から48カ月齢超に引き上げることを決定しました。30カ月齢以下の国産牛は現在、都道府県が費用を負担して全頭検査が行われていますが、今回の決定で、国内のと畜牛の8割強が検査する必要がないことになります。
- 農のこころ
- 植田早や日の煌めきを撥ね返す
- 都議選 都市農業振興の視点からみると
- 参院選の前哨戦、東京都議会議員選挙が6月23日投票で行われます。都市農業の振興の点からも重要な意味をもつ今度の都議選。農業の視点からみてみます。
- 全国から多数参加に驚いた 国民が全体で関心もてば
- 私は、今年の4月から県西農民センターで専従職員として仕事をしています。5月25日の大集会に参加するために、農民センターでは、大型バスを満席にすることを目標に、会員や会員以外の個人、団体などを訪問し、参加者を募りました。その結果、大型バス45席すべてを埋めることができました。
- アベノミクス農政〈2〉
- 安倍首相が「成長戦略」第3弾を発表しましたが、株価が大幅に下がるなど、不評です。日本経済新聞も「聞こえのいい数値目標ばかりが踊り、手段や実効性が定かではない」と酷評するほどです(6月6日社説)。
- ドイツの林業を学ぶ(下)
- 福島からの参加者ら7人を乗せたバンは、アウトバーン(高速道路)を南下して一路ドイツ南西地方のシュヴァルツヴァルト(黒い森)へ。
- 新婦人・農民連 田植え交流会
- 千葉県酒々井町で5月19日、91人が参加して新日本婦人の会と農民連の田植え交流会が行われました。親子連れの方が多くにぎやかな一日となりました。
- あぶらを搾る(3)
- 私の里では、冬になるとツバキ油を搾り、地方独特な作り方のけんちん汁を食べる風習がありました。いつのころからか、大量生産の安価な油に代わり、味も微妙に変わって、食卓から遠のいていきました。ナタネ栽培を始め、昔ながらの圧搾法で搾った純粋な油で、もしやと作ったけんちん汁が、昔の母の味になったとき、本物の油の料理に与える味を知りました。
- 旬の味
- 私の住む埼玉県東部の田んぼは6月に入り田植えされた苗が青々と生育している。緑のじゅうたんが敷き詰められたような景色だ
■2013年6月10日(第1072号)
- さらに国民的連帯広げTPP参加阻止しよう/参院選で国会の力関係変えよう
- 「TPP参加をとめる!大集会」が5月25日、東京・港区の芝公園で行われ、47都道府県から2000人以上が集いました。呼びかけは、「STOP TPP!!市民アクション」で、集会の賛同団体はこの日までに311団体に広がりました。
- TPP撤回 いまがんばりどき/走る電車に向けて宣伝
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は5月26日、都内で第24回総会を開きました。
- 「ふるさとを失った損害」早く
- 5月23日、東京都の渋谷商工会館で、原発ゼロノミクスキャンペーンとしてeシフトが主催したシンポジウム「東電解体と賠償問題」が開かれました。
- 丹後からも声上げよう
- 京都府の京丹後農民組合も参加する「TPP参加反対丹後連絡会」は5月29日、京丹後市で宣伝カーを先頭に軽トラック15台でパレード宣伝を行いました。
- 農のこころ
- 早苗月農衣に泥の香を残し
- アベノミクス農政〈1〉
- 参議院選挙の公示まであと1カ月。「TPP断固反対! ぶれない ウソつかない自民党」という選挙公約を真正面からふみにじるTPP交渉参加に対する猛反発をかわすため、安倍政権はゴマカシに躍起です。
- TPP参加をとめる!5・25大集会
- TPPペルー交渉はどうだったのか。PARCの内田聖子事務局長が「5・25大集会」で行った報告に、他のインタビューに答えたものを補足して紹介します。
- 5・25大集会 参加者の声
- 「TPPより愛」「原発より愛」/いま反対の声をあげるチャンス/反対運動広がりだんだん面白く/中身を知ったらみんな反対する/生産者に不利益絶対に反対です
- 国は円安・燃油高騰の責任とれ(1/2)
- 安倍・自公政権の経済政策「アベノミクス」が急激な円安を引き起こし、燃油をはじめとした輸入資材が高騰を続けています。円安と資材高騰の影響がより深刻に表れているのが、経費の上昇分を価格に転嫁できない農業や漁業、中小業者です。
- 国は円安・燃油高騰の責任とれ(2/2)
- 農業でも、燃油高騰は深刻な影響を与えています。施設園芸と露地野菜、米、麦などの複合経営をしている埼玉農民連の高橋正巳さん(本庄市)に話を聞きました。
- シリーズ 食品表示を考える[4]
- 食品添加物の表示は消費者にとってわかりにくいものです。主婦連合会をはじめ9つの団体で構成する「食品表示市民ネットワーク」では食品安全グローバルネットワークの中村幹雄鈴鹿医療科学大学客員教授を中心に「食品添加物検討チーム」を結成し、表示の実態を学び、どうあるべきかを検討してきました。
- 遺伝子組み換え大国アメリカ いま何が起こっているのか
- 食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)は、5月に都内3カ所で、アメリカ食品安全センターの上級スタッフ弁護士のペイジ・トマセリさんを招いて講演会を行いました。遺伝子組み換え(GM)大国アメリカでいま何が起こっているのか。トマセリさんの講演大要を紹介します。
- 知識不足で消極性を反省
- 5月23日、名古屋市の労働会館で、奈良県農民連の竹島茂直事務局長を講師に招いての連続講座「税金・なんでも相談員養成“初級”講座」(5月から11月まで全6回予定)の第1回が開催され、東海ブロックから3県8人の事務局員・役員が受講しました。
- 福島県北農民連会報「かわら版」300号に
- 2007年1月に第1号を発行して以来、6年間、毎週休まず発行されてきた福島県北農民連の会報「かわら版」が、このたび300号を突破しました。
- 本の紹介/和田武著 市民・地域主導の再生可能エネルギー普及戦略
- 日本環境学会会長で立命館大学元教授の和田武さんの新刊「市民・地域主導の再生可能エネルギー普及戦略――電力買取制度を活かして」が、このほど刊行されました。
- 山形・庄内の農家 東京で出前授業
- 5月21日に、東京都杉並区立方南小学校で3年目となる出前授業が行われ、庄内から私と事務局の榎本直樹さん、農民連ふるさとネットワークから石田重信さんの3人で参加しました。
- 岩手 なたねシリーズ あぶらを搾る(2)
- ふるさとに戻り、農業をするぞ! と意気込んでUターンした私は理想と現実の間で苦悩することとなりました。初めての農業、親の背中を見てわかったつもりになっていただけで知らないことばかり、それでもがむしゃらに汗をかきました。
- 旬の味
- 「TPP参加をとめる!5・25大集会」(デモ行進で白石淳一会長のかばん持ちではなく、ノボリ持ちで後ろにぴったり)の興奮冷めやらぬまま、苗っこを軽トラックに乗せ走る
■2013年6月3日(第1071号)
- TPP 生産10・5兆円減 190万人雇用失う
- 全国の大学教員や研究者ら約900人でつくる「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」は5月22日、国会内で記者会見を行い、独自に調べたTPP影響試算の結果を発表しました。会見には、醍醐聰東京大学名誉教授、鈴木宜弘東京大学教授、土居英二静岡大学名誉教授、関耕平島根大学准教授、三好ゆう桜美林大学専任講師が出席しました。
- 道府県議会で決議・意見書再び
- 安倍首相によるTPP交渉への参加表明(3月15日)の前後に行われた都道府県議会の2月定例会。再度、TPP交渉参加について決議や意見書を採択した道府県議会が23にのぼることがわかりました。地方の不安が強いことを改めて示しました。
- TPP参加反対埼玉県民集会/参院選に向け一点共闘強化を
- 「TPP参加に反対し、食とくらしを守る埼玉県民集会」が5月17日、さいたま市浦和区の浦和コミュニティーセンターで開かれ、約200人が参加しました。
- 沖縄のGMパパイア自生 院内学習会/市民・住民主体の再生可能エネルギーさらに推進しよう
- 食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)は5月17日、国会内で「国際生物多様性の日記念院内学習会」を開きました。学習会では、農水・環境両省が昨年、沖縄で実施した未承認遺伝子組み換え(GM)パパイアの生育実態調査の結果に対する質疑が行われました。
- 農のこころ
- 田植機のリズム水輪を八方へ
- 厚労省 全頭検査廃止ごり押し/女性部が折り鶴・カンパ手渡す
- 内閣府食品安全委員会が厚生労働省に対し、BSEの国内での検査対象月齢を48カ月齢に引き上げることを容認する答申をしたことを受け、5月21日、厚生労働省、食品安全委員会、消費者庁の共催によるリスクコミュニケーション(説明会)が東京都内で開催されました。
- 都市農地の固定資産税問題
- 三大都市圏特定市以外の多くの自治体が、市街化区域農地を生産緑地として認定しないことから、岡山県倉敷市などでは10アール当たり40万円超と高額の固定資産税になっています。農民連都市農業対策部は4月24日に都内で「都市農業対策交流会」を開き、和歌山市農民組合の貴志正幸さんが、生産緑地の申請を勝ち取った実践を発言しました。発言要旨を紹介します。
- ドイツの林業を学ぶ(上)
- ホワイトアスパラガス収穫が真っ盛りのドイツに5月5日から12日まで、先進の林業を学ぶために福島県農民連のメンバーと合計7人で参加してきました。ガイド兼通訳はドイツ在住の林業、林学に詳しいジャーナリスト、池田憲昭さんです。
- 岩手 なたねシリーズ あぶらを搾る(1)
- 岩手県の県南、一関の5月は柔らかな赤や黄やもえ木色の様々な木々の芽吹きが織りなすセピア色の「春紅葉」から始まります。そのふもとに、ひときわ鮮やかで見事に真っ黄色な菜の花畑が今あちこちに広がっています。
- 旬の味
- 5月に入り、天気のいい日が続いている。酪農家にとって雨は最低限降ってくれれば残りの日は晴れの方が作業はしやすい
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