「農民」記事データベース20130610-1072-08

5・25大集会
参加者の声

関連/TPP参加をとめる!5・25大集会
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「TPPより愛」「原発より愛」

 ツイッターサイト「ラブデモ」を見て参加した浦邉力さん、佳代さん、長瀬ユキさん

画像 3・11をきっかけに、「LOVEデモ」というサイトなどを通してつながった人たちで、原発反対やTPPなどさまざまな社会問題で官邸前行動や各地のデモなどに参加しています。それは、TPPや原発推進のような民主主義の危機に対して、無関心ではいけないという思いからです。そして反対するだけでなく、もっとポジティブに、「誰でも参加できるんだよ」というアクションを広げていきたいと思っています。

 原発事故で明らかになったのは、これまで国民のためといわれていたものが、じつは国民を守るものではなかったということ。それはTPPも同じで、私たちの生活をもっとひどくすると思います。

 「TPPよりも愛」「原発よりも愛」です。愛の反対は憎しみではなく、無関心。多くの人にTPPなどに関心をもってもらいたいです。

いま反対の声をあげるチャンス

 庄内農民センター 岡村稔さん(山形県鶴岡市・水稲)

画像 庄内では田植えが続く農家もいますが、わが家はちょうど田植えが終わったところで、集落の祭りの世話役も家族に任せ、朝4時半集合でこの集会に駆けつけました。

 TPPはなんとしても阻止しなければなりません。TPPは経済発展に必要などと言う人もいますが、農民は骨の髄(ずい)からみんな吸い取られ、いずれは農地も失ってしまうことになると思います。参議院選挙を、TPP反対の声を広げるチャンスにしたいですね。

反対運動広がりだんだん面白く

 岐阜農民連 小寺徹さん(岐阜県瑞穂市・柿)

画像 岐阜はまだ田植えの真っ最中、柿も、リンゴも農繁期です。でもこれだけ緊迫したTPP情勢ですから、県連の役員会で「5・25集会には、県連と単組で交通費を折半して出し合い、すべての単組から参加者を送ろう」と意思統一し、今日は農作業をなんとかやりくりして、4人で参加しました。

 岐阜では、TPP反対の運動のなかで県の食健連が再建でき、さっそく5月31日に200人の参加を目標に、「フードインク」の上映会を準備中です。県民のなかに新しいTPP反対の運動が広がり始めていて、なかなかおもしろい情勢になってきました。なんとしても上映会を成功させたいと思っています。

中身を知ったらみんな反対する

 庄内医療生協 佐藤祐麻さん(山形県・鶴岡食健連)

画像 こんな大きな集会に初めて参加して、若い人もたくさんいて、ワクワクしています。

 医療生協は、日ごろから地域で班会を開いて、みんなで健康チェックをしたり、体操したりして、予防医療に力を入れています。こうした班会で、「TPPに入るとこんなことが起こるよ」などと学習しているのですが、TPPの内容を知らない人が多くて、とてもびっくりされます。でも知れば、みんな反対。地域でもっとこういう声を大きくしたいですね。

生産者に不利益絶対に反対です

 パルシステム生協組合員 中島洋子さん、田村由美さん、樋口民子さん

画像 消費者として思うのは、生産者に不利益になるものには絶対反対だということです。BSE対策の緩和一つとっても、TPPに参加して、本当に日本の農業を守ることなどできるでしょうか。

 食料品価格が安くなるから、TPPは消費者には得だという報道もありますが、物には「適正な価格」があります。きちんと作って、まっとうな対価がきちんと支払われるのが、持続的社会だと思います。

 TPPは、ISD条項など他の分野も大問題。消費者は気づいた時には声を上げる道も閉ざされ、貧困だけが広がっていくのではと、とても危惧しています。

(新聞「農民」2013.6.10付)
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2013年6月

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