国は円安・燃油高騰の責任とれ
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赤く実ったミニトマトを手にする高橋さん |
うちで使う燃油は、ハウスを加温するためのA重油と、トラクターに使う軽油ですね。A重油を使って加温するのは、11月から4月半ばで、今年はずっと寒かったので、加温する期間が延びました。ひと冬でだいたい20キロリットル、200リットルのドラム缶を100缶くらい使うでしょうか。
このA重油が、円安で燃油が高騰する前の昨年の秋には、1リットル75円ほどでしたが、今では90円を超えています。今の燃油価格のまま次の加温シーズンもいくとなると、燃料代だけで30万円もの経費増になってしまいます。
ビニールなどの原油由来の資材も、2〜3割値上がりしています。施設園芸はこうした資材を使わずには作れませんので、経営努力といっても限界があります。6月からは化学肥料も1割ほど値上がりします。化学肥料は、製造過程でかなり電力を使うのですが、原発事故以降、電気料金も上がっているし、原材料もほとんどを輸入に頼っているので、これも円安がダブルパンチ、トリプルパンチで値上がりにつながっているのです。
安倍政権の「アベノミクス」は、あまりに露骨な財界本位の経済政策で、本当に怒りがわきます。農民はそのしわ寄せをもろにかぶっています。
今回の燃油・資材の高騰は、安倍内閣の経済政策による円安が引き起こしたものですから、政府が責任を持って、その被害を受けている人を救済するべきだと思います。
[2013年6月]
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