「農民」記事データベース20130603-1071-10

旬の味


 5月に入り、天気のいい日が続いている。酪農家にとって雨は最低限降ってくれれば残りの日は晴れの方が作業はしやすい▼わが家ではもう少し経つと牧草が伸び、丸める時期になる。いつもなら梅雨に入る前に刈るのだが今年は5月でも寒い日が続いて育ちが悪く、このままいけば梅雨の季節になる。牧草を丸めるに当たり最低でも刈った日からロールにするまで4日、最低でも3日間は晴れの日が続いてほしい▼牧草の乾燥がうまくいかないと質の悪いロールになってしまい、雨に濡れれば栄養価が落ち、痛みやすくなって捨てる部分が多く出てしまう。えさの価格が高騰しているなか、ロールを捨てるのは痛手だ。酪農家は週間天気予報とにらめっこしながら、いつ草を刈るかと毎年悩む▼近年インターネットの天気も正確になってきてはいるが、山間部にある当牧場の天気は変わりやすく3日間の天気を読み切るのは難しい。酪農をやっていくには、難しいものをどうやって読み切るかが課題の一つだ。

(Y)

(新聞「農民」2013.6.3付)
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2013年6月

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