「農民」記事データベース20130610-1072-15

本の紹介

和田武著
市民・地域主導の
再生可能エネルギー普及戦略


再生可能エネルギー普及で
持続可能な社会に転換しよう

画像 日本環境学会会長で立命館大学元教授の和田武さんの新刊「市民・地域主導の再生可能エネルギー普及戦略――電力買取制度を活かして」が、このほど刊行されました。

 日本でも昨年7月から再生可能エネルギー電力の買取制度(FIT)が始まりました。和田さんは本書で、「再生可能エネルギーは民主主義を内包している」と述べ、再生可能エネルギー普及を市民・地域主体で進める大切さを強調するとともに、それを実現するための制度改善にも具体的な提言を行っています。

 第1章では、世界と日本のエネルギー動向を概観し、第2章では、再生可能エネルギー普及の政策や制度、とくに電力買取制度について説明。第3章、第4章、第5章では再生可能エネルギーの先進国、デンマークとドイツでの事例に学び、第6章では、日本での市民・地域主体による再生可能エネルギーへの取り組みと、持続可能な社会への展望を示しています。ちなみに第6章には、福島県農民連の取り組みも紹介されています。

 地域で再生可能エネルギー事業を具体的に推進したいという場合、関連する法律や制度、事業主体の作り方などを知ることは、大きな力になります。この1冊が、多くのヒントを与えてくれることでしょう。

▼定価 1600円+税
▼出版社 かもがわ出版
 TEL 075(432)2868

(新聞「農民」2013.6.10付)
ライン

2013年6月

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