「農民」記事データベース20130624-1074-05

農のこころ

丸山美沙夫


 悶々と野菜が痩する旱梅雨

          小林 茂敏

 俳誌『白炎』から。暦の上では六月十一日が入梅で、その日から三〇日間を梅雨という。雨の降り続く時期で気候もじめじめしてうっとうしい。だが、水田の水が枯れたり、畑作物も旱魃になったら大変な損害を被る。この句は「悶々と」に、萎えてゆく野菜を命のように捉えている。農びとが情感寄せて喜雨を待つ。

(新聞「農民」2013.6.24付)
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2013年6月

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