農のこころ丸山美沙夫
早苗月農衣に泥の香を残し 美沙夫 「早苗月」は、陰暦五月の異称であり、現在の新暦ではおよそ六月にあたる。早苗を植える月として歳時記の季語ともなっている。田に水が入り、代掻きから田植えが済むまでは、作業衣も泥にまみれてしまう。田植機や農機具の泥も洗い流し、一段落する頃。きれいに洗濯された農衣だが、染み込んだ泥の匂いも快感。
(新聞「農民」2013.6.10付)
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[2013年6月]
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