2005年11月
■2005年11月28日(第710号)
- 危険な米国牛肉解禁するな!
- 日米首脳会談が行われた11月16日、東京・霞が関では、農民連、全労連、公務労組連絡会が主催した「もうひとつの日本実現を―11・16決起集会」が開かれました。構造改革の名の下に、小泉内閣が進める公務員大幅削減、公共サービスの切り捨て、農協解体などの攻撃に反撃しようと、各地からのべ3000人が参加。農民連も千葉からバス2台で参加するなど、農業つぶしに怒りの意思を示しました。
- “輸入再開に反対だ”
- アメリカ・カナダ産牛肉の輸入再開問題で、食品安全委員会は、両国のBSEリスクを評価した答申案についての意見交換会を、14日の札幌市を皮切りに全国7カ所で開催しました。
- 食健連、農民連など 米大統領あて要請書
- 全国食健連・農民連と安保破棄中央実行委員会は11月15日、ブッシュ大統領の訪日にあわせて、アメリカ産牛肉の輸入再開反対や米軍の再編・強化計画の撤回を求める抗議行動をおこないました。
- WTO、BSE、米価、農政改革…
農業つぶしへ反撃さらに
- 農民連九州・沖縄ブロック交流集会が11月8、9日、熊本県上天草市大矢野で開かれ、61人が参加しました。
- WTO香港行動参加者/私の一言
- “日本人民かくたたかえり”と報告したい/WTOを食糧と農業から追い出すために
- 健康な土で安全・安心なものを/06年版“税金の手引き”できました
- 九州・沖縄ブロック交流集会に参加した福岡・若宮農民組合の5人は交流集会後、大矢野有機農産物供給センターのボカシ肥料工場を見学。安全・安心な農作物をつくり、消費者に届ける運動を交流しました。
- 各地で 収穫祭 多彩に
- BRAぶらしんのみ祭り 千葉・多古/05いきいきフェスタ 群馬・西毛/兵庫 阪神大震災から11回目
- 旬の味
- もう62年前、太平洋戦争の敗色濃い昭和18年、農民出身の兵士の多くははるかなる山河に散り、兵士が不足していたので、大学・専門学校の文科系学生の徴兵猶予が打ち切られた
■2005年11月21日(第709号)
- 新産直肉ボックス 神奈川でスタート
- 「安心・安全でおいしいお肉を安く、たくさん食べさせたい」―。そんなお母さんたちの願いに応えた産直肉ボックスが11月から、新日本婦人の会(新婦人)と農民連との連携により神奈川県でスタートしました。その名も「子育てママ応援肉ボックス」。価格を抑えたボリュームたっぷりの新しい肉ボックスは、食べ盛り、育ち盛りの子どもを抱えるママの大きな味方です。
- 「自給率向上」「地元産を学校給食に」/自治体・農協 賛同広がる
- 全国食健連・農民連はいま、全国各地でグリーンウエーブ(食の安全と食料自給率向上、地域の発展をめざす全国いっせい共同行動)に取り組み、食料自給率向上や学校給食に地元産の食材を求める要請署名への賛同が広がっています。
- 復興へ最後まで奮闘する
- 昨年10月23日の地震発生から1年。新潟県災対連は11月5日、長岡市で「中越大震災一周年メモリアル集会」を開催しました。
- WTO香港行動参加者/私の一言
- 農業をなぜこんなに虐げるのか知りたい/“がんばれ”の多くの声に後押しされて
- 地球規模で日米軍事一体化
- 日米両政府の外交・防衛の担当閣僚で構成する日米安全保障協議委員会は10月29日、在日米軍の再編・強化を内容とする「中間報告」をまとめました。そこには、ブッシュ米政権の先制攻撃戦略の下で世界に展開する米軍を、自衛隊が「補完」することをうたっています。日米同盟の地球的規模への拡大、日米の軍事的一体化、在日米軍基地の強化がそのねらいです。
- 神奈川県で平和大会
- 11月25日(金)から27日(日)まで、神奈川県で日本平和大会が開かれ、横須賀、座間などの基地調査行動やシンポジウム、分科会が取り組まれます。
- 言葉の力が9条守る
- 「『九条の会』アピールに賛同する詩人の輪」が主催する「輝け九条! 詩人のつどい」が、11月6日、東京都内で開かれました。
- 読者からのお便り
- “農協解体”記事で少し問題わかる/農家だけの新聞かと思っていた/港内に積まれた輸入食品をみて/食材の味が出て食材の味が出て
- 野菜や果物をいっぱい販売/栽培講習会開く
- 岐阜県岐阜市にある民医連みどり病院の「健康まつり」が10月23日に開かれ、小雨の中、1500人余りが集まり、可茂農民組合も野菜や果物をたくさん持って参加しました。
- 旬の味
- 例年になく暖かい秋を過ごしている。会う人ごとに「今年は暖かいですね」があいさつ言葉で、笑顔で会話もはずむ。私の小さな野菜畑も、来年の種まきを考えながら片付けがゆっくり進んだ
■2005年11月14日(第708号)
- 食品安全委員会プリオン専門調査会の答申案について
- 2005年10月31日 農民連佐々木健三会長が談話
- 国民の命と健康を優先、米国産牛肉受け入れるな/答申案の安全性の条件
- 「危険なアメリカ産牛肉の輸入再開にお墨付きを与えるな」――食品安全委員会プリオン専門調査会が答申案をまとめた10月31日、全国食健連と農民連は、同委員会のある東京・赤坂の駅前で緊急宣伝行動にとりくみました。
- 地産池消で豊かな食生活を
- 「消費者の権利を確立し、平和で安心してくらせる社会を実現しましょう!」をスローガンに、第41回埼玉県消費者大会が11月1日、さいたま市浦和区で開かれました。同大会実行委員会は、埼玉農民連のほか、県地域婦人会連合会、新日本婦人の会県本部、県生活協同組合連合会、JA県女性組織協議会などで構成されています。
- 野菜暴落/セーフガード発動を/火傷病/国内への侵入防止へ
- 10月26日に行われた農水省交渉。「野菜などの価格対策とセーフガード発動を求める」要請では、「輸入増加で価格が低下している野菜について、ただちに調査を開始しセーフガード(輸入規制)の発動に踏み切ること」と、「生産費を償える価格で安定供給できるように価格対策を講じ、大企業による買いたたきをやめさせること」を求めました。
- 怖い侵略戦争の美化/自分の目で見てビックリ
- 第16回茨城農民連女性部(ゆいの会)総会と靖国神社見学が10月15日に行われ、30人が参加しました。
- 改憲の狙い広め9条の会大きく/9条の会 分野別交流会
- 憲法公布59周年となる11月3日、東京都内でシンポジウム「憲法九条の輝きを21世紀の日本と世界に」が開催されました。創立40周年を迎えた憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)が主催したもの。集まった約300人の参加者は、現行憲法の大切さを実感し、改憲阻止に向けた幅広い運動を展開していく決意を新たにしました。
- WTO香港閣僚会議/何が問題になっているのか
- 国内支持をめぐってもアメリカのダブルスタンダードが問題になっています。アメリカは今、2007年農業法を検討していますが、その行方に影響を与えることをWTOで決められては困るという態度です。
- WTO香港行動参加者/私の一言
- 12月のWTO香港閣僚会議行動に全労連から私と国際部長の加藤益雄さんが参加します。関税の引き下げ反対と食糧主権の尊重を求める行動に、なぜ労働組合が参加するのかと思われるかもしれません。
- ふるさとネットお歳暮ギフト
- 全国の農民連会員が丹精込めて作った農畜水産物を産地直送で贈る「農民連ふるさとネットワークお歳暮ギフト」の受け付けが11月15日から始まります。果物は旬を迎えたミカン、リンゴ、洋梨、柿など豊富に取りそろえました。
- 山形県農民連 女性部100人突破
- 山形県農民連女性部は10月29日、川西町で28人が参加して交流会を開催。女性部会員の100人達成を盛大に祝いました。
- 新店舗に新鮮農産物ズラ〜リ/アケビ食べごろ
- 名古屋市名東区にある社会福祉法人「テュッティ」で10月4日、名古屋地区でファーマーズ生鮮市の4店目の直売所がオープンしました。9月に開所したばかりの真新しい建物の中に、農民連東海ネットに所属する各生産組織の新鮮な農産物が並べられ、多くのお客さんが訪れました。
- 旬の味
- 秋冬野菜の本格的な産直出荷が始まった。大阪泉州の“旬の味”ブロッコリーを一日も早く消費者へと、ほ場を見て回った。花実を抱いた見事な緑黄色のブロッコリーが畑一面に広がっている。今年は豊作だ
■2005年11月7日(第707号)
- 座談会/郵政に次いで浮上した「農協解体」は何を狙う(1/3)/(2/3)/(3/3)
- いま、「農協解体攻撃」が2つの方向からかけられています。一つは財界から。銀行や保険会社が「他業禁止」になっていることを理由に、「郵政の次は農協だ」と、農協の金融、共済、経済事業を分割しようという攻撃です。これは、「人々の要求実現のための自治的な協同組織」として生まれた協同組合の存在意義を否定するもの。
もうひとつは、農協内の上からの攻撃。全国農協中央会(全中)や都道府県の中央会が、個々の農協の経営方針を決めて、それを上から下におろして「経営の悪い農協は合併しろ」というもの。これは、組合みずからが自分たちの農協のあり方を決めていくという協同組合の基本原則に真っ向から反対するやり方です。「農協解体攻撃」は地域に何をもたらし、どう立ち向かっていくのか―話し合っていただきます。
- 農民を生産からしめだす「構造改革」許さない!!
- 農民連は10月25、26日、都内で「許すな!水より安い米、農民を生産からしめ出す構造改革!」学習決起集会を開きました。全国から115人が参加。佐々木健三会長は「いま小泉内閣は、巨大与党をかさにきて農民いじめに狂奔している。その表れが『農政改革』。この問題の本質をつかんで、地域から、『農民の苦悩あるところ農民連あり』の真価を発揮してたたかうのろしをあげよう」と訴えました。
- 米国産牛肉輸入再開へ道
- アメリカ・カナダ産牛肉のリスク(危険性)を審議している食品安全委員会プリオン専門調査会は10月31日、「リスクを科学的に評価することは困難」としつつ、“上乗せ条件”(20カ月齢以下、全頭からのSRM除去)が順守されると仮定すれば、両国から輸入される牛肉と日本の牛肉の「リスクの差は非常に小さい」とする矛盾に満ちた答申案をまとめました。
- 農民連、食健連 農水省前で集会
- 「許すな! 水より安い米」「アメリカ産牛肉の輸入解禁やめよ!」――。政府が基本計画の具体化を打ち出そうとし、アメリカ産牛肉の輸入再開をめぐって予断を許さない緊迫した事態のなかで、農民連、全国食健連は10月26日、アメリカ産牛肉の輸入解禁問題やWTO、米・農業構造改革などの問題で、いっせい要請行動にとりくみました。昼休みは、200人が参加して農水省前で集会を開催。午後からは、「米・構造改革」「WTO」「BSE」「セーフガード」「火傷病」のテーマで、それぞれ農水省と交渉しました。
- 許せぬ「WTOへの提案」
- 「日本政府自身がWTOに対してミニマム・アクセスを100万トンに増やすという提案をしている。これは『ミニマム・アクセス米を減らす』という約束を裏切り、米価暴落にいっそう拍車をかけるものだ」――26日に行われた「WTO」の交渉では、農民の苦しみをまったく考慮しない農水省に、参加者の怒りが爆発しました。
- 緊急に暴落対策とれ
- 「米、新『基本計画』問題」での要請には、全国から集まった参加者が会場をいっぱいにして交渉に臨みました。
- 「経営所得安定対策大綱」に抗議
- 2005年10月28日 農民連佐々木健三会長が談話
- 読者からのお便り
- “農”をもっと深く知れる新聞/“農”はステキだ、生活するは大変/もっと広がってほしい「9条の会」
- 本の紹介/橋本紀代子・編著「食べものはくすり」
- 古くから中国には「医食同源」という言葉があり、またヨーロッパでも野菜やくだものの効用が説かれてきました。
- 今は重要文化財
- 先日、所用で盛岡に行き、久しぶりに母校の岩手大学農学部を訪れました。写真は、同学部の前身、高等農林時代には本館として、私の在学当時は大学本部として使用され、現在は重要文化財に指定されている農学部付属農業教育資料館です。教授や助教授、多くの同窓生の熱意と運動で保存が決定、修復の手が加えられ、装いも新たに後世に残されています。
- 演劇/前進座「五重塔」
- 前進座の「五重塔」(幸田露伴・原作、津上忠・脚色)は、40年前に初演されて以来、六百回を超える上演を重ねてきた劇団にとっては財産演目のひとつです。
- 秋晴れの下大豆トラスト畑に歓声わく/親子連れなど多彩な参加者
- 秋晴れの10月9日、福岡県うきは市の清水寺(せいすいじ)におとなから子どもまで約80人が集まって、枝豆収穫祭が開かれました。
- 太陽の恵み丸ごと/産直野菜の水煮 和歌山 協同組合ゆあさ
- 協同組合ゆあさは、和歌山県の中央部のやや北よりに位置し、西は紀伊水道に面している湯浅町にあります。この町は、日本の味を代表するみそ、しょう油の製法を750年にわたり伝える町であるとともに、青い海、温暖な気候、そしてすばらしい自然をあわせもった地域です。
- 食と農・秋/ドイツ(下)
- ドイツ北部のミュンスターは、カトリック系の教会が点在する、中世の香り漂う町です。郊外には、昔の農村を再現したミューレンホフ野外博物館が、訪れる人々の心を和ませてくれます。
- 憲法を守ろう 食卓を守ろう
- 「食の九条の会」は10月22日、大阪市内で農民連前代表常任委員の小林節夫さんを招き、2回目の集いを開きました。集いには、広島や岡山、奈良などから30人近くが参加。小林さんが自ら作った新米(コシヒカリ)を味わいながら交流しました。
- 参道を駆け抜けるりりしい少年騎手/雨上がりの筑波山バックに色鮮やか
- 愛媛県今治市菊間町の加茂神社で、10月16日、「お供馬の走りこみ」が行われ、参道をうめた観衆が迫力満点の時代絵巻に酔いしれました。
- 旬の味
- 11月のモンゴルは、日中の気温も零度を下回り、まるで冷凍庫。家畜を解体して越冬用食糧を貯蔵するには最適の時期となる。今まで大切に育てた牛や羊、ヤギは肉、内臓、血の一滴にいたるまですべて大切な食料となる
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