靖国見学怖い侵略戦争の美化“平和であってこそ”思い強く
茨城・ゆいの会が総会と靖国見学第十六回茨城農民連女性部(ゆいの会)総会と靖国神社見学が十月十五日に行われ、三十人が参加しました。バスのなかで行われた総会では、各女性部からの活動報告がなされ、農民の暮らしが厳しくなる中で、それに負けず、「もう一つの流れ」を大きくするためにも新聞「農民」と仲間を増やそうと確認しあいました。 今年の主要な活動は、第五十一回母親大会が茨城で開催され、ゆいの会としても各女性部が主体的にかかわって大会の成功に大きく寄与できたことでした。自治体、農協、女性の集まりなどに積極的に声をかけた結果、つながりができました。 九段会館で昼食をとりながら、平和遺族会の田中さんから靖国神社の歴史や自身の戦争体験を聞き神社へ(写真〈写真はありません〉)。まずは大鳥居と大燈籠(とうろう)の大きさにビックリしました。 最後に境内にある軍事博物館「遊就館」を見学。日清・日露、太平洋戦争が「自存自衛のため」という名目の下に侵略を進めていった経緯がよくわかりました。 国策のために戦争で命を落とした人に哀悼の意を持つのは自然の感情ですが、それを利用して自国を守ることがすべてに優先され、戦争を合理化するのは怖いことです。「憲法九条を改定しようという動きがあるが、黙っていたらたいへん」という感想が帰路のバスの中で出されました。 「平和であってこそ農業が続けられ、国民の食料を担える」という思いを強くしました。 (ゆいの会会長 飯野靖子)
農民連自分の目で見てビックリ女性部が靖国見学・学習会憲法改悪の策動と軌を一にして小泉首相の靖国参拝が繰り返され、侵略戦争を美化する風潮が強まるなか、その宣伝センターになっている靖国神社を自らの目で見てしっかり批判しようと、農民連女性部は十一月二日、見学・学習会を開きました。全国連女性部の役員を中心に二十人が参加。講師の吉岡吉典さん(日本共産党・元参議院議員)の話を聞くとともに、「遊就館」を見学しました。吉岡さんは、小泉首相の靖国参拝に対して「遅れた国の出来事だ。韓国のように独立と民主主義を血で勝ち取った国では起きない」と語った金大中・元大統領の言葉も紹介しながら「こうした行為は日本を世界から孤立させる」と批判。また、韓国で日本の侵略とたたかった人たちを民主主義者として再評価する動きが広がっていることにふれ「日本でも、靖国批判と併せて、本当の民主主義者をたたえることをやっていく必要がある」と語りました。 続いて訪れた「遊就館」(写真〈写真はありません〉)には、A級戦犯の遺影も飾られ、侵略戦争を正当化するその露骨さに「あっけにとられた」と新潟の渡辺久子さん。福島の佐々木賀代子さんは「国のために死ぬことを美化していることに恐ろしさを感じるとともに、きちんとした歴史観が必要だと思った」と語っていました。
(新聞「農民」2005.11.14付)
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[2005年11月]
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