「食の九条の会」が集い
憲法を守ろう 食卓を守ろう
講師・小林節夫さん(農民連前代表常任委員)の
作った新米味わい交流
「食の九条の会」は十月二十二日、大阪市内で農民連前代表常任委員の小林節夫さんを招き、二回目の集いを開きました。集いには、広島や岡山、奈良などから三十人近くが参加。小林さんが自ら作った新米(コシヒカリ)を味わいながら交流しました。(写真〈写真はありません〉)
「食の九条の会」は、「日本の伝統食を考える会」(宮本千恵子代表)を中心に八月十日、発足。「いかに戦争が食をゆがめ、食文化を破壊してきたかを検証しながら、健全な食を暮らしに根づかせよう、『憲法守ろう 食卓守ろう』の運動を多くの人たちと手を結んで進めよう」と、呼びかけています。
小林さんは、「農を語り、平和を語る」と題して、戦後の自民党農政がいかに農民を苦しめてきたか、経験談を交えながら話しました。そして、宮沢賢治や与謝野晶子の作品にふれながら、平和の尊さや労働の大切さ、誰が食料を支えているのかを熱っぽく語りました。
そのあと、「今年はまあまあのでき」という小林さんの新米に、長野産原木シイタケなどが入った具たくさんのケンチン汁、石川県農民連が取り組む大豆トラスト運動の大豆で作った「ごより豆」が添えられ、食事をしながら交流。「戦後すぐには、白いごはんがどんなに食べたかったか。それに反して今は食べ残しがあふれ、ほんとうに情けない。憲法と食卓を結んで、私の地域でも『九条の会』を立ち上げたい」(岡山)など、こもごも思いが語られました。
「会」では、今後も健全な食を守る立場で「憲法を守ろう」の創意あふれる取り組みを進めていくことにしています。
(新聞「農民」2005.11.7付)
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