「農民」記事データベース20051128-710-06

健康な土で安全・安心なものを

福岡・若宮農民組合

関連/06年版“税金の手引き”できました


大矢野有機農産物供給センターボカシ肥料工場見学

 九州・沖縄ブロック交流集会に参加した福岡・若宮農民組合の五人は交流集会後、大矢野有機農産物供給センターのボカシ肥料工場を見学(写真〈写真はありません〉)。安全・安心な農作物をつくり、消費者に届ける運動を交流しました。

 大矢野センターは、かんきつを主体に、ショウガやジャガイモなどの根物野菜、トマト、メロン、梨なども作っています。組合員は約九十人。自前でボカシ肥料を作って十五年になります。

 ボカシ肥料とは、発酵菌を使った有機肥料のこと。同センターは、これで健康な土をつくり、作物の活力を引き出して、栄養豊富でおいしい農産物を生産しています。また化学農薬の使用を減らし、大部分の作物で慣行栽培と比べて半分以下に削減。無農薬・有機栽培の品目も増やしています。

 自前でボカシ肥料を作る理由は、「自分たちに合ったものを安価に作れるから。それに消費者へのアピールにもなる」とセンターの下山一成専務。原材料は十六種類使います。これは市販品の三倍。そして土壌によって使い分けられるように配合割合を変えて三種類作ります。「原料をこれだけ調達できるのも、まさに共同だから」と下山さん。

 ボカシ肥料を作るのも組合員の共同作業です。年三回にわけて作る量は約二百四十トン。作業に参加した人にはもちろん時給を支払います。そして原材料の配合内容から生産原価まですべて公開。

 できあがったボカシ肥料のにおいをかいだ若宮農民組合の西島克巳さんも「これはいいにおいだ。いい菌ばっかり」と太鼓判を押していました。


06年版“税金の手引き”できました

「確定申告の手びき」「農業収入・支出帳簿」
消費税「改正」点ふまえ改定

 〇六年版の「確定申告の手引き」(写真上〈写真はありません〉)と「農業収入・支出帳簿」(写真下〈写真はありません〉)ができあがりました。

 〇六年春の確定申告は、米価暴落に歯止めがかからず、輸入野菜の激増で野菜産地は悲鳴をあげるなど、農業経営が重大な打撃を受けているなかで取り組まれます。

 一方小泉「改革」は、消費税増税をねらい各種控除の削減・廃止など庶民大増税を打ち出しています。こうしたなか、農民の税金に対する要求がいつになく高まっています。

 「手引き」は、税金をめぐるあらたな情勢や納税者の権利を身につけるとともに、消費税などの「改正」点を踏まえ、申告実務に対応できるように改定しました。「記帳簿」は、消費税の計算欄も掲載しています。

 庶民大増税を許さないために、学習しながら記帳をすすめるうえで、ぜひ「手引き」と「記帳簿」をセットでご活用ください。

 注文・問い合わせは、農民連本部か都道府県事務所まで。

(新聞「農民」2005.11.28付)
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2005年11月

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