各地で 収穫祭 多彩に元気もらった1日
BRAぶらしんのみ祭り 千葉・多古集落散策 郷土料理を堪能農家の庭先で生産者・消費者が交流千葉県の多古町旬の味産直センターは十一月十三日、晴れ渡る秋空の下、町内の集落で五回目となる「BRAぶらしんのみ祭り」を開きました。遠くは札幌から首都圏までバスを連ねて参加するなど約千人が集いました。開会式では、地元区長、新日本婦人の会神奈川県本部、日本生協連、東京都品川区の学校給食関係者の代表らがあいさつ。「都市と農村、生産者と消費者とを結び、交流を深める祭りです。郷土料理を食べながら、農村のすばらしさを味わいましょう」とのべました。 旬の野菜の天ぷら、味のしみたほんわかおでん、田舎まんじゅう、もっちもちのみたらし団子…。参加者は、集落の中をぶらぶら散策しながら、農家の庭先で、おいしい料理を堪能しました。 野だてのコーナーでは、紫イモで作ったお菓子と抹茶で一息。行事料理の家では、昔から食べられていた伝統料理を囲み、七五三を迎えたかわいい子どもたちを交えて、三味線の伴奏つきの民謡を歌いました。 中央会場となった広場では、学校給食と食教育のシンポジウムが行われ、給食に携わる人たちが、安全でおいしく、生産者の顔が見える給食とは何かを語り合いました。 立派な蔵が建ち、米やサツマイモ、野菜を作っている佐藤正明さん(70)は「消費者と触れ合い、じかに声を聞けるのがいい。北総台地の赤土と、一年を通して温暖で何でもできる気候のもとで育った多古の野菜。みんなに喜んでもらえる限り、この祭りも野菜作りも続けていきたい」と満足そうでした。 横浜市神奈川区から子どもたちと初めて参加した荒川小巻さん(34)は「おこわや古代米がおいしかった。一生の思い出になりました。スーパーで買うだけではわからない農業の大切さを実感しました。子どもたちに、おいしいお米や野菜を食べさせるためにも、農業を守っていかなければなりませんね」と笑顔で話していました。
05いきいきフェスタ 群馬・西毛いっぱい食べ楽しく学習群馬県・西毛農民連は十一月十二日、新婦人高崎支部といっしょに、“憲法九条でいこう!”をスローガンに「いきいきフェスタ・収穫祭」を開きました。農民連の会員六人が、農政改革をできるだけわかりやすく知ってもらおうと、寸劇「農政改革談議」を熱演。各会員が個性ある役者ぶりを発揮して、たいへん好評(?)でした。また新婦人さくらんぼ合唱団が、「憲法を守ろう」とさわやかなコーラスを披露。農民連分析センターの石黒昌孝所長が、危険な輸入食品や農薬汚染の実態を講演(写真〈写真はありません〉)、あらためて感銘を受けていました。 そのほか、親子リズムやみんなでストレッチなどの「交流の広場」、農産物やWTO香港行動支援タオルの販売など「交換の広場」、BSEビデオの上映や絵手紙などの「展示の広場」、そして「学習の広場」を設置。百三十人余りの参加者は、いっぱい食べて、ちょっと勉強して、楽しく愉快に元気の出る一日を過ごしました。 西毛農民連は、今回の“フェスタ”成功をステップに、食料自給率向上署名やWTO香港行動への支援など、日本農業を守り「食糧主権」の世論づくりをいっそう広めようと奮闘しています。 (群馬・西毛農民連 清塚泰昭)
兵庫 阪神大震災から11回目マジックショー、大道芸、空手も登場「二〇〇五年兵庫収穫祭」が好天に恵まれた十一月十三日、神戸市西区高塚公園で行われ四千人が参加しました。この収穫祭は、兵庫食健連を中心に、実行委員会を組織し阪神淡路大震災以後、十一回目になります。午前十時半、開幕太鼓で始まり、副実行委員長の合志至誠兵庫県保険医協会名誉理事長の開会あいさつ。続いて永井脩兵庫農民連会長の訴えがありました。 県下各地から、野菜、果物など秋の収穫物や加美町の地鶏の焼鳥、地元西区の牧場の焼肉、国産大豆使用の湯どうふなど三十三もの模擬店が並びました。 舞台では新婦人のマジックショー、紙芝居、大道芸、たたかう仲間の訴えや上野信行兵庫農民連事務局長も参加する空手の演武も行われました。最後に、農民連女性部が作った「餅まき」を行いました。 (兵庫農民連・上野信行)
(新聞「農民」2005.11.28付)
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[2005年11月]
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