アメリカ産牛肉輸入再開やめよ農民連、食健連 農水省前で集会全頭検査の継続を
「許すな! 水より安い米」「アメリカ産牛肉の輸入解禁やめよ!」――。政府が基本計画の具体化を打ち出そうとし、アメリカ産牛肉の輸入再開をめぐって予断を許さない緊迫した事態のなかで、農民連、全国食健連は十月二十六日、アメリカ産牛肉の輸入解禁問題やWTO、米・農業構造改革などの問題で、いっせい要請行動にとりくみました。昼休みは、二百人が参加して農水省前で集会を開催。午後からは、「米・構造改革」「WTO」「BSE」「セーフガード」「火傷病」のテーマで、それぞれ農水省と交渉しました。 集会には、千葉県八日市場市から本物の牛も参加(写真〈写真はありません〉)。そのつぶらな瞳が見つめる前で、全国からかけつけた農民がマイクを握りました。 佐々木健三・農民連会長は「戦後農政の根本を切り崩す農業構造改革が進められようとしている。私たちの農村は、これによって壊滅的な打撃を受ける。腹の底から怒りの声をあげて阻止しよう」と訴え。一番忙しい収穫期にもかかわらずかけつけた岡山農民連の坪井貞夫書記長は、「米価の大暴落は、農水省がやった超古米の放出がきっかけ。ここに一週間座り込んで抗議したいくらいだ」と怒りをぶつけます。 牛を連れて参加した千葉県農民連の安藤正司さんは「ズサンな対策しかないアメリカの牛肉が、全頭検査を行っている日本の牛肉と同等であるはずがない。危険な牛肉の輸入は絶対に認められない」と力強く語りました。
(新聞「農民」2005.11.7付)
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[2005年11月]
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