2003年10月


2003年10月27日(第608号)

スペースマーク 怒り倍増政府の米つぶしに被害農家に追い討ちかける政治変えよう
長く続いた天候不順、震えが出るほどの朝晩の冷え込み、青いまま天をつく稲穂…。9月15日の作況指数で52と発表された岩手県北部で冷害の実態と、それでも米つぶしを進める政府への怒りの声を聞きました。
スペースマーク 20数台連ねてトラックパレード
久しぶりの秋晴れとなった10月5日、青森・弘前市役所の中庭駐車場に、トラックが続々と集まりました。「日本のお米を守ろう」「農家のリストラ『米改革』反対」「やっぱり食べよう 日本の農畜産物」のノボリ旗、横断幕、「WTOを改定せよ」のムシロ旗が林立。津軽農民組合のトラックパレードの出発式です。
スペースマーク 農業と食糧は、21世紀の国づくりの根幹!農家を生産から締め出す勢力に審判を下し、農政をおおもとから転換させよう
10月28日公示、11月9日投票で総選挙がたたかわれます。21世紀最初の今度の選挙は、小泉「改革」によって国民が苦悩と将来への不安を高めているなかで、今の国民の痛みをどう解決するのか、また、新世紀にどんな日本をつくるかを問う重大な選挙です。
スペースマーク 小泉内閣の悪政を変え食と農業を守る先頭に来年1月に世界社会フォーラム
「小泉内閣の悪政と対決し、地方から要求実現のたたかいを進めよう」――第6回地方自治研究全国集会が10月3、4日、千葉市で開かれ、2千人が参加。全体会では、千葉県農民連の小倉毅事務局長が登壇し、政府の米つぶし「改革」に抗して、農業と食料を守ろうと呼びかけました。
スペースマーク 2つの反対署名に全力食品分析センター募金者氏名
茨城・県南農民組合は「米改革の中止を求める」署名と「消費税の大増税を許さない」署名にとりくみ、これまでに約5百筆と約4百筆の署名が集まっています。これをさらに広げて、米・農業つぶしと大増税路線をひた走る小泉内閣に、総選挙で厳しい審判を下したいと思っています。
スペースマーク ディーゼル車規制に農用車の特例を
東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で、10月1日からディーゼル車の排ガス規制が始まりました。この措置は、深刻な大気汚染を改善するという観点からやむをえない面がありますが、画一的で拙速な運用は、農家の経営存続に大きな負担となり、地域の環境保全にも新たな問題を生じさせかねません。
スペースマーク わあ〜おいしい 初めてよ
福岡・みのう農民組合は10月5日、大豆畑トラストの枝豆収穫祭を行いました。午前10時に、道の駅「うきは」に集合して近くにある畑へ。約50人の参加者は、秋晴れのさわやかな空の下、黒豆の枝豆を次々と抜いていき、トラックはみるみるいっぱいになりました。
スペースマーク 三上満さんが語る賢治と農業〈4〉
賢治は、協同組合的な一つの共同農村を「ポラーの広場」と名付けた。盛岡の高等農林の別科に進学して学ぶなかで羅須地人協会のことを聞いて、たまらず賢治を訪ねたという青年がいるんです。松田甚次郎(じんじろう)です。
スペースマーク 農業切り捨て政治ストップ可憐に咲くソバの花
「同世代の若い人に選挙にかかわってほしい。一緒に行動しようって呼びかけたい。それが私の役目」――11月9日投票の衆院選挙に、茨城農民連の青年役員で、26歳の大内智子さんが立候補します(日本共産党公認 茨城5区=日立市、十王町、高萩市、北茨城市)。大内さんは、県北農民組合事務局長の鈴木孝夫さんの農園で働きはじめて、今年で6年目。「青年の声は青年から」「青年が生き生きと自分の個性や能力を発揮できる社会をつくりたい」と、選挙に奮闘しています。
スペースマーク 松尾佐知子のやっぱりごはん
千葉で行われた自治研集会に参加。給食の分科会で、シトギグループの米粉パンの話をうかがった。「日本の食料自給率を引き上げるためにも米粉パンを広めてゆきたい」と、米粉にして日本の米を守ろうとしていることに驚いた。食べてみると、ふっくらしっとりしておいしかった。
スペースマーク 旬の味
「株価が上がった。円が値上がりしている」と、テレビも新聞もトップで伝えているが庶民にはもうひとつピンとこない

2003年10月20日(第607号)

スペースマーク こんな時だからこそ消費者、米屋さんへ農民連の米送ろうあなたの貴重な米を将来のため生かそう
「日本の食糧基地」と言われる九州で今、“作る人の顔が見える”米を米卸や米屋さんを通して消費者に届ける、農民連の準産直米のとりくみが広がっています。その原動力は、積み重ねてきた「米改革」の学習でした。
スペースマーク 農業を守る政治の実現へ
「食料主権の確立をめざすことは国際連帯の重要な課題」――。日本共産党は10月3日、衆院議員会館で「WTOのゆくえと食料主権の確立」と題するシンポジウムを開きました。
スペースマーク 年金改悪・大増税NO! 政治変えよう聞くと見るとでは大違い
国会解散・総選挙を目前にした10月5日、「年金改悪・大増税NO! 政治を変えよう10・5中央大集会」が、東京・亀戸中央公園で開かれました。消費税の大増税や年金改悪など、国民に耐えがたい痛みを押しつける小泉・自公内閣。1万8千人の参加者はこぶしを突き上げ、「総選挙で政治を変えよう!」との決意を固めあいました。
スペースマーク 分析センター募金者氏名
ご協力ありがとうございまいした
スペースマーク 開店早々たちまち完売栽培への熱い思いヒシヒシ
「信州・佐久の無農薬の完熟プルーンだよ」――10月5日、東京・足立区の都中央卸売場北足立市場で市場まつりが開かれました。農民連も、今年で5年目の出店です。
スペースマーク 三上満さんが語る賢治と農業〈3〉
「ほんとうの幸い」を求め続けた賢治は宗教者です。法華経の信者です。
スペースマーク 秋満喫 農民連青年部平和・農・食考えた思わずシャッターを
「丸焼き祭り」として地元で有名になった“収穫祭”が山形県南陽市にある山形おきたま産直センターで9月13日開かれました。3年目を迎えた今年は、予想を越える140人が押し寄せ、大にぎわい。子ブタの丸焼きをメーンに、トン汁、黒米のおにぎりなど、地元農産物を使った料理を食べ、うまい酒を飲みながら語り合いました。
スペースマーク 「稲の旋律」(東京芸術座公演)を観て
照明が落ち、シーンとした観客席に、若い女性が駆け込んできた。舞台によじ登った女性を見て、場内の空気は一瞬戸惑う。わたしたち観客は、千華を見守る稲となった。
スペースマーク 旬の味
カンクンからの帰途、メキシコの農村を訪れる機会があった。主食はトウモロコシで、日本のごはんに当たるトルティーヤも様々な食べ方があり、しばし異国の食文化に浸った

2003年10月13日(第606号)

スペースマーク 緊急シンポジウム 凶作・米改革こめ一大事!「超古米は臭くてまずいね…」
「米は日本人の生きる力。農業・農村つぶしの米改革はノー!」9月27日、食健連、農民連主催の緊急シンポジウム「凶作『米改革』こめ一大事!」が、東京・大手町のJAホールで開催されました。農家、消費者、小売・流通業者、労働者など全国から230人余が参加し、米を守ろうという熱い思いが会場いっぱいにあふれました。
スペースマーク 食と健康・農業を守る政治と運動の大風(グリーンウェーヴ)吹かそう
「食糧と健康、農業を守る政治と運動の風を大いに吹かせよう」――全国食健連の全国代表者・活動者会議が9月28日、東京で開かれ、24県、中央団体から55人が参加しました。
スペースマーク 「米凶作」シンポでの各氏の発言
10年前の米パニックの時、消費者も多くの教訓を学びました。当時、主婦連合会にはたくさんの米の苦情が寄せられましたが、その中の一本に、「作況指数74(当時)の日本が経済力にものを言わせて作況指数60のタイの米を買いあさり、タイの人々は米代が上がりとても困っている」というタイ在住20年の女性の声がありました。足りない時は輸入すればいいという農政ではなく、自給こそ真の国際貢献なのだ、減反して作らないというのは国際的過ちだと私たちは感じました。
スペースマーク 小さくても輝く、自立した市町村に「自立支援プラン」作る
国の強制合併に抗して、地方自治を守る自立した町村づくりを目指そう――9月27日から2日間、長野県阿智村で「第2回小さくても輝く自治体フォーラム」が行われました。
スペースマーク 世界の流れは食糧主権と家族農業/決裂したWTO閣僚会議(メキシコ・カンクン)総選挙 目前日本・メキシコ自由貿易協定
「カンクンWTO閣僚会議決裂!」。食料・農産品をはじめ世界貿易を牛耳ろうとする先進国と多国籍企業の思惑が、シアトルに続いて打ち砕かれました。その背景となった世界の大きな流れは何か? 日本と国民・農民の進むべき道は?――決裂の決定的瞬間に立ち会った農民連の真嶋良孝副会長と佐藤長右衛門常任委員(秋田県農民連委員長)、全国食健連の坂口正明事務局長に語り合ってもらいました。
スペースマーク 読者からのお便り
国民を脅かす政治に審判を/私に勇気くれる新聞「農民」です/知事代わればこうも変わる/注目していた作家に納得/がんばっていた松下さん
スペースマーク 演劇/ピープルシアター プラットホーム――光の夏
ピープルシアターは「プラットホーム――光の夏」を上演します。この作品は同劇団を主宰する森井睦の作・演出によるプラットホームシリーズの最後を飾るもの。駅のプラットホームに行き交う人たちの人間模様を描きながら、現代日本のさまざまな問題を浮き彫りにしたものです。これまで「炎の秋」「聖なる冬」「嘆きの春」とつづいてきました。
スペースマーク 松尾佐知子のやっぱりごはん
秋の信州に小さな旅。連なる山々を背に田んぼは稲で金色に輝いていた。「黄金の国ジパング」とは、この風景を見て言った方があたっていると一人で納得。
スペースマーク 多くの見物人が訪れたつづら棚田の彼岸花巡り
福岡県浮羽郡浮羽町の日本棚田百選つづら棚田の彼岸花めぐりが9月19日から23日まで行われ、多くの見物人が訪れ賑わいました。
スペースマーク 『きくまの民話と伝説』
わしが若い頃じっさいに化かされた話をしちゃろわい。
スペースマーク 三上満さんが語る賢治と農業〈2〉
賢治の詩の中で、私が大好きな詩があります。「和風は河谷いっぱいに吹く」という詩です。嵐の夜、賢治は、自分が肥料設計した田んぼのことが心配で一晩中歩いて見回ります。今でも台風のたびに見回りの農民が足を滑らせて水路に落ちて亡くなるということがあるでしょう。農民は、昔も今も変わらず台風から稲の被害を少しでも防ごうと田んぼを見回るんです。
スペースマーク (インタビュー)湯川れい子さんに聞く/減反政策はアメリカに媚(こび)を売る以外の何ものでもありません!
作詞家、音楽評論家として活躍する一方、ディズニー映画の日本語詞、ラジオ・テレビなどの出演、講演会など多忙な合間をぬってのインタビュー。大好きな「おにぎり」の話から「食料問題」「環境問題」「子守歌」へと話題が広がって…。
スペースマーク 旬の味
10年ぶりに農業共済制度の被害申告を行うために水田の全耕地の調査が行われた。1993年の「米パニック」を引き起こした大冷害以来の経験だ

2003年10月6日(第605号)

スペースマーク 三上満さんが語る賢治と農業〈1-1〉〈1-2〉
三上満さんの書かれた『明日への銀河鉄道 わが心の宮沢賢治』(新日本出版社)が、今年度(第18回)の岩手日報文学賞の賢治賞を受賞しました。「選考経過」の中で、斎藤文一選考委員長(新潟大学名誉教授)は「著者が賢治思想の内側に身を置き、精魂をこめて共に生き、共に格闘する姿が描かれている」と絶賛しています。
スペースマーク 消費税大増税で一層くらし破壊、憲法改悪推進の第2次小泉内閣
第2次小泉内閣が9月22日、発足しました。内閣改造後の記者会見で小泉首相自らは、この内閣を「改革推進内閣」と称し、2005年11月までに「自民党として改憲案をまとめる」と言明。これまで通り、農業と暮らし破壊の「改革」を推進し、アメリカの要求に応えて平和憲法を改悪しようとしています。
スペースマーク 農業用施設用地 固定資産税が1/6に
福岡県築上郡椎田町の農民は、私たち京築農民組合の働きかけで、審査申出を行い、宅地並に評価されていた農業用施設用地を農地並に換えさせ固定資産税を6分の1に引き下げさせました。
スペースマーク 38項目かかげ県交渉
奈良県農民連は9月10日、役員や組合員17人で県農林部と交渉を行いました。
スペースマーク 「米改革」の中身 大いに学ぶ
農民連女性部東海ブロック交流会が9月11〜12日、岐阜県下呂町で開かれました。
スペースマーク 仲間をグーンと増やそう
愛媛県農民連は、恒例の夏期研究交流集会を9月10、11の両日、越智郡朝倉村のふれあい交流センターで開きました。県内各地から50人が参加。市街化区域の固定資産税問題をはじめ、米を守る取り組みや産直など、農民の諸要求・課題について大いに語り合い、秋のたたかいに向けて決意を新たにしました。
スペースマーク 町の発明家が開発した!!
刈っても刈ってもすぐ生えてきてしまう雑草。それを根こそぎ抜き取る機械を、世界で初めて発明したのは、小さな町工場の技と知恵でした。
スペースマーク おいしい産直ボックス
福岡県久留米市の新婦人久留米支部おにぎり班の産直ラリー班会が9月19日、新婦人会員宅で行われ、新婦人会員6人、みのう農民組合から2人が参加しました。
スペースマーク 旬の味
日本の今の政治はナチス・ヒットラーの再来を思わせる
ライン

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