審査申出で農地評価換え農業用施設用地 固定資産税が1/6に3年間分 3人で30万円還付 福岡・京築農民組合
福岡県築上郡椎田町の農民は、私たち京築農民組合の働きかけで、審査申出を行い、宅地並に評価されていた農業用施設用地を農地並に換えさせ固定資産税を六分の一に引き下げさせました。 私は五月初めに開かれた同町湊地区の営農組合役員会で、「農舎を建てたら、固定資産税が三倍になった」「俺んとこも、ものすごく上がった」という話を聞きました。 農民組合役員が三人の方から固定資産税台帳を見せてもらったところ、米麦の乾燥機や農業用機械の格納庫が宅地並に評価されていることがわかりました。さっそく椎田町固定資産評価審査委員会に「農地評価に改めるよう」審査申出をしました。 審査委員会が八月十日に町役場で開かれ、申出人の代理として私が意見陳述をしました。この中で(1)審査申出の農業用施設用地は、いずれも自治省告示による評価方法に違反している(2)申出のあった二件以外にも農業用施設用地で修正を要するものが五件ある(3)農用地区域内の農業用施設用地の評価は「農地価格+造成費」が正しい――ことが明らかになりました。 八月十七日、審査申出をした三人に決定通知がきました。農業用施設用地を農地として評価するよう求めた二件については「これを認め修正する」と、農地評価になりました。また、旧道路用地として評価していた一件については「雑種地としての評価に修正する」と知らせてきました。 審査申出した三人は、いずれも評価基準の適用違いであり、間違えて課税した税金は三年間さかのぼって還付されることになり、額は三人合計で約三十万円。固定資産税が六分の一になりました。 (京築農民組合 木本正見)
(新聞「農民」2003.10.6付)
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[2003年10月]
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