「農民」記事データベース20031013-606-02

食と健康・農業を守る
政治と運動の大風(グリーンウェーヴ)吹かそう

食健連が全国代表者会議開く


 「食糧と健康、農業を守る政治と運動の風を大いに吹かせよう」――全国食健連の全国代表者・活動者会議が九月二十八日、東京で開かれ、二十四県、中央団体から五十五人が参加しました。

 会議では、秋のグリーンウエーブを成功させ、総選挙で「米改革」や凶作対策をはじめとする農業・食糧問題を争点に押し上げ、政治の転換を求めて宣伝・対話を旺盛に進めること、十二月九日の集結行動をめざして地域での活動を積極的に行うことなどの方針を確認し、奮闘する決意を固め合いました。

 主催者あいさつをした全労連の西川征也副議長は「あらゆる階層の人々が小泉内閣の悪政でギリギリのところで生きている。国民合意の力で小泉政治とたたかっていこう」と強調しました。全国食健連の坂ロ正明事務局長は「十年ぶりの凶作で農民をリストラする米改革の実態がわかりやすくなり、農家選別的な構造改革を集落にまで押しつける矛盾も激化している」と指摘し、「総選挙の争点にして、目で見える形の運動を進めよう」と報告しました。

 農民連の真嶋良孝副会長が、メキシコ・カンクンでのWTO閣僚会議決裂にいたった経過や食健連・農民連の果たした役割などについて特別報告しました。

 発言では、「米改革」の中身を知らせる学習会やシンポジウムの開催、学校給食に地場産を使うよう要求し実現させた取り組み、農産物輸入実態を見る神戸港見学に多彩な人たちが訪れ、見学から研修に変わってきている様子、安心・安全な食品作りをめざす職場での労働者のたたかいなど、さまざまな経験が報告されました。

 とくに長野の代表は、雹害にあったリンゴ農家を訪ね、話し合い、調査し、農民連をつくる取り組みや地域に根を張った食健連をめざす組織つくりを報告し、注目を集めました。

(新聞「農民」2003.10.13付)
ライン

2003年10月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2003, 農民運動全国連合会