2003年4月
■2003年4月28日(第584号)
- 「人間を不幸にする戦争は絶対に許せません!」
- 4月にはピッカピッカの小学校1年生たちが顔を輝かせて入学する姿が見られました。とても平和な風景です。ところが、今から62年前に1年生になった子どもたちは、どうだったのでしょう。その年、1年生になった滝いく子さんに「国民学校一年生の会」が発足した経過と平和への思いを聞きました。
- 米改革に“不信”と“抵抗感”
- 「米改革」を「評価できない」あるいは「中身を知らない」農家が3分の2、「生産調整に参加したい」農家はわずか2分の1強――。
- 元凶は輸入果汁
- 青森県は3月20日、国に対して輸入リンゴ果汁を一般セーフガードの監視品目に加えるよう要請しました。これは、輸入果汁の急増が、国産リンゴの価格を暴落させているため。県は、リンゴの安値は輸入果汁が原因であることを初めて認めました。
- “戦争やめさせよう”/生々しい爆撃被害を報告
- 「やめさせようイラク戦争、いのちと平和のための反戦トーク」が4月12日、東京・有楽町で行われ100人が参加しました。
- 今度は米でがんばるぞ
- 「こんなに胸がときめいたのは久しぶりだ。おらほうの村のみんなにこのことを伝えたい」――長野県農民連と「佐久楽農倶楽部」が開いている米問題学習会や「米づくり車座集会」で、こんな声があがっています。
- 土作りと有機物の使い方(8)
- イネ科のムギ類・陸稲・ソルガムなどは畑に大量の有機物をもたらし、土を柔らかくするのに優れています。作物に病害虫抵抗力をつけるケイ酸を有効化してくれます。マメ科緑肥やダイズなどは根粒菌を働かせて土を肥やします。マメの直根は畑を耕してくれます。
- 音楽と手料理で祝福
- 奈良にょきにょき(奈良農民連青年部)は4月5日のお昼から、県連事務所で一品持ち寄りのパーティーを行いました。
- “最近農業が楽しい”
- 長野・飯伊農民組合の女性部交流会が3月20日、飯田市で開かれました。初めての企画でしたが、元気なお母ちゃたちが15人集いました。
- みかん畑の横にひっそりと立つ「一里塚」
- 愛媛県菊間町の町内には三つの「一里塚」の石碑が残っています。その一つが、私のみかん畑の横の道路にひっそりと立っている「六里」です。1983年3月19日に町の指定有形文化財になりました。
- 本の紹介/ひとりごはんの旬レシピ
- 新入生や新社会人の旅立ちの季節が始まったばかりですが、一人暮らしをする人たちにもってこいの料理の本を紹介します。
- “NO WAR”の歌声 感動
- 「百の仕事をこなすから百姓だ」と、いつも吹聴しています。そのノリで先日は、フォークソングコンサートを主催しました。題して「わが大地のうた〜笠木透と雑花塾withヒューマンファーマーズin北茨城市」
- 旬の味
- 二十四節気の穀雨。春雨で穀物がうるおう季節となった。雪が消え、ふきのとうやのびるが芽を出した。さっそく食卓にのせてみる。当地方ではふきのとうをバッケ、のびるをヒロッコと言う。バッケみそと天ぷら、ヒロッコの酢みそ和えが毎年の初物となる。春の香りと淡い苦味がなんとも言えないおいしさだ。冬の間たまっていたストレスを一気に吐き出してくれるようだ。これこそ旬の味と言えよう
■2003年4月21日(第583号)
- 「やっぱり お母さんの味」
- 「コンビニのおにぎりから油がいっぱい浮いてきてビックリした」「これからは、お母さんの手料理がいいと思った」――。子どもの食生活の乱れが指摘されるなかで、食農教育にとりくむ学校が増えています。地元の学校に頼まれて、授業を行った茨城・県南農民組合事務局長の小林恭子さんは、「子どもたちは、事実を知らせれば、素直に受けとめてくれる」と言います。そんな子どもたちの様子を紹介してもらいました。
- 戦争法の審議強行/「STOP有事法制」
- 小泉内閣と自民・公明・保守与党3党は4月9日、昨年秋の臨時国会で廃案となった有事三法案を国会に再び提出。野党4党の反対を押し切って審議入りを強行し、趣旨説明を行いました。
- 分析センター募金者氏名
- ◆ご協力ありがとうございました
- 安い経費で糞尿処理
- 茨城・県西農民センター畜産部の酪農家4人は3月31日、糞尿処理対策の情報を集めようと栃木県黒磯市と福島県白河市の牧場を視察しました。視察のきっかけは、今年1月の畜産部会新年会に招いた飼料会社の「ゼンケイ」の西達志さんから、経費をあまりかけずに糞尿処理をしている2つの牧場を紹介されたからです。
- 堆肥舎に高い税金/償却資産が“当たり前”
- 「まず見てください。屋根と柱、塀が一辺にあるだけ。この堆肥舎が家屋だといい、高い税金をかけてきている」――群馬県吾妻郡長野原町の酪農家・山村隆さん(49)は開口一番、怒りの声を発します。群馬農民連の会員である山村さんは、小寺弘之群馬県知事を相手に不当な課税処分に対する審査請求を出してたたかっています。4月3日、群馬県在住の畜全協の住谷輝彦会長と一緒に山村さんを訪ねました。
- バーベキューと総会/玄米のポン菓子作りに奮闘
- 千葉県農民連青年部は4月6日、野栄町にある「野栄産直の家」で青年部総会を開きました。
- 土作りと有機物の使い方(7)
- 昔から「苗半作」などといわれます。苗の育ちの良し悪しがその後の生育の要(かなめ)です。育苗床で苗を育てる果菜類の場合は、健全な育苗用土をいかに準備するかが大きな課題です。
- てんこもりコンサート
- 茨城・中央農民組合と茨城農民連女性部「ゆいの会」は4月2日、笠木透さんと雑花塾のみなさんをゲストに呼んで、「地場産てんこもりコンサート」を開催。会場の「美野里四季文化館みの〜れ」は、冷たい雨にもかかわらず約200人の参加者でいっぱいになりました。
- この人/「夢広がり、とても楽しいです」
- 福岡みのう農民組合の事務を担当している金子徳子さんを紹介します。
- 読者からのお便り
- 新聞「農民」を真剣に読むわけ/「米」の特集記事に大賛成です
- 旬の味
- 「悪魔の火の種蒔(ま)きびと。邪悪の球根(地雷)を植える者に、私どもは<人間>の名を許さない。この大地は、春ごとにやわらかな緑が芽をふくところ。世界中の子どもたちが、嬉々(きき)としてスキップするところ」(詩人、新川和江さん)
■2003年4月14日(第582号)
- 自公 重税法案を強行
- 3月28日、03年度予算と税制改悪法が、自民、公明などの与党によって強行されました。
- イラク戦争やめて
- 「イラクの子どもと市民を殺すな」――イラク攻撃の即時中止を求める4・2大集会が東京・明治公園で開かれ、ふりしきる雨のなか1万5千人が参加しました。
- 今こそ政府はミニマム・アクセス廃止を要求せよ
- 3月31日に妥結するはずだったWTO農業交渉は、何の結論も出せないまま決裂しました。ハービンソン農業交渉議長は新たな交渉期限を示すこともできませんでしたが、これは「新たに示した期限を守れなかった場合、影響がさらに深刻化する」ため。
- 輸入米が姿を変えてあなたの口へ(1/2)/(2/2)
- 「おれは外国産の米なんか口にしたことはない」。そういうあなた、本当に自信がありますか? ご飯だけが米ではありません。日本酒、せんべい、和菓子、味噌……米を主な原料とする伝統的な日本の味が、輸入米の進出で姿を変えてきています。いまや外国産の米を口にしない方が、むしろ不自然といっていいくらいです。
- 疑惑の幕引き許さずいっせい地方選で小泉内閣に審判を
- 「政治とカネ」の疑惑にまみれた大島理森前農相が3月31日、辞任しました。これは、辞任で疑惑の幕引きを図り、有事法案や個人情報保護法案、食糧法改悪案など悪法の成立をゴリ押ししようというねらい。いっせい地方選挙で小泉内閣に厳しい審判を下し、疑惑の全容を解明させ、悪政にストップをかけることが求められます。
- 東京・千住、ガーデンメッセ産直ひろば 盛大に“春まつり”
- 東京・足立区千住のガーデンメッセに、「安全でおいしいものがいっぱい」と評判の農民連産直ひろばができて半年。3月最後の日曜日の30日、お客さんへの感謝を込めて「春まつり」が開かれました。
- 土作りと有機物の使い方(6)
- 発酵有機質肥料(ボカシ肥料)には、堆肥と同様にさまざまな機能性があります。窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分のほか、作物は糖・アミノ酸・核酸・ビタミン類などの有機物質を吸収し、天候不良時などに活用して体力維持を行います。また、こうした有機物質とボカシ肥料中にある豊富なミネラルが耐病性を増し、生産物の味を濃くし、日持ちを良くするなどの効果があります。堆肥のように拮抗菌の持ち込みにもなります。
- 白鳥の北帰行
- 秋田/新潟
- 旬の味
- 4月は新入学の季節。我が家の孫も真新しいランドセルを背負って小学校に通い始めた。農業も毎年1年生、今年こそはとの思いを込めている。日が昇ると起き出して、日が沈むまでの農作業だが、精一杯体を動かしたあとの疲労感が心地よい
■2003年4月7日(第581号)
- USAライス連合会と木徳が輸入攻勢
- 「USAライス連合会」が、国内最大手の米卸、木徳神糧と組んで、「カリフォルニア産アキタコマチ」を売り出しました。
- 消費税の免税点一千万円までの引き下げなどを含む「税制改悪法」強行に抗議する
- 一、26日参議院財政金融委員会において「所得税法等の一部改正」法案が与党(自民・公明・保守新党)の賛成多数で可決されました。
- 所得税法改悪案 自民・公明などの賛成で可決/3月25日の委員会を傍聴して
- 配偶者特別控除の廃止や消費税の免税点の引き下げなどを盛り込んだ所得税法改悪案が3月26日、参院財政金融委員会で、自民党、公明党などの賛成多数で可決されました。
- キュウリの土壌検査費用を都の負担で/“女性のパワーは素晴らしい”
- 東京の農民連八王子農業を守る会などは3月12日、東京都農林水産部の農業振興課長と会い、「キュウリ栽培土壌やキュウリの残留農薬検査の費用は都の負担で行ってほしい」と要望しました。
- “イラク戦争の中止を”
- アメリカ・イギリスのイラク武力攻撃が始まり、「何かしなければ」と新潟県豊栄市の平和を求めるさまざまな団体・個人で「とよさかピースアクション」を3月22日に立ち上げ、武力攻撃中止を求める署名活動を始めました。
- 「全面的に賛成です」
- 全国食健連と農民連の代表は3月28日、埼玉県庁で全国知事会会長の土屋義彦埼玉県知事と会い、WTO農業交渉で関税の大幅引き下げを受け入れず、米・農業つぶしの食糧法改悪をしないよう、政府に働きかけることを要請しました。
- いっせい地方選挙 全国でスタート/革新道政めざし、若山さんを
- 11都道県知事選が3月27日に告示され、いっせい地方選挙がスタート。4月4日には44道府県議選が告示され、いずれも投開票日は4月13日です。
- “外米大好き”の売国の党では
- 公明党・創価学会員が、口ぎたない他党の悪口を載せた自民党の機関紙「自由新報」を全国各地でまき散らしています。
- 「亡国」の米つぶしに抗して、断固として米をつくろう
- 「米改革」と関税の大幅引き下げは、日本の農業と米づくりに重大な打撃をもたらすものであり、絶対に許せません。
- 米・農業つぶしをはねかえそう(1/2)/(2/2)
- 政府は3月7日、食糧法の「改正」案を国会に提出しました。これは食糧法を全面的に改悪するもので、新しい法律といってもいいくらい。国会での審議は五月の連休明けになる見込みです。
- 読者からのお便り
- イラク攻撃中止せよ/毎号“目からウロコ”落ちる/すべての記事に目を通している/国民の胃袋を守るためにも……/毎回楽しみな「農民」にエール/花粉症が一カ月ぶりに平常に
- 演劇
/「ドストエーフスキイの妻を演じる老女優」
- 東京・池袋を拠点に小劇場公演をつづけている池袋小劇場。結成から30年の歴史をもっています。今回は1980年代のロシア演劇であるエドワルド・ラジンスキイ作の「ドストエーフスキイの妻を演じる老女優」を上演します。ドストエーフスキイといえばロシアの英雄的な作家で「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」など、ヒューマニズムを追求した作品で知られています。舞台は、その妻が書き残した回想録をもとにつくられています。翻訳は宮澤俊一・雪山香代子、演出は関きよし。
- 「トウモロコシを木ごと送ってくれませんか」/青年の仲間を迎えよう
- 「アオムシ付きのキャベツを送って下さい」。「トウモロコシを1本、木ごと送ってくれませんか」――。東京都内の小中学校に、給食用の野菜を届けている千葉県の多古町旬の味産直センター。最近、栄養士さんや先生から、野菜以外の注文が増えています。学校給食や体験学習の取り組みを紹介します。
- 土作りと有機物の使い方(5)
- 堆肥の目的は、投入する有機物の機能性を高めることです。この目的にかなう堆肥の作り方のポイントは次の3点です。
- コメは「国民的食料」、農業の基本は「地域農業」
- 政府は昨年12月の「米政策改革大綱」にもとづいて、今年3月7日に食糧法「改悪」案を国会に提出してきました。また2月22日〜23日に長野県栄村で「小さくても輝く自治体フォーラム」が開かれ、町村合併問題と地方自治体のあり方が話し合われました。そこでフォーラムの開催地だった栄村の村長・高橋彦芳さんから「日本の農業と地方自治体の進むべき道」について率直な意見をお聞きしました。
- 旬の味
- とうとうアメリカは国連憲章と世界の声を無視してイラク侵略戦争を始めた
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