てんこもりコンサート

茨城中央農民組合と女性部「ゆいの会」共催

　茨城・中央農民組合と茨城農民連女性部「ゆいの会」は四月二日、笠木透さんと雑花塾のみなさんをゲストに呼んで、「地場産てんこもりコンサート」を開催。会場の「美野里四季文化館みの〜れ」は、冷たい雨にもかかわらず約二百人の参加者でいっぱいになりました。

　出演は、父ちゃん、母ちゃんに人気の演歌や津軽三味線、色っぽい女性部のフラダンスにユニークな安木節。続いて、高校生国際コンクールで三位入賞した川澄萌野さんのオーボエ演奏に、ご存知の「ヒューマン・ファーマーズ」。みんな郷里が生んだ偉大な芸術家（？）です。

　そしてお待ちかねは、「笠木透と雑花塾」。自分と同年輩かそれより上の参加者の顔ぶれを見た笠木さんは、急きょプログラムを変更し、戦争をテーマに歌や語りを披露。自らの戦争体験にイラク戦争を重ね、会場が一体となって平和へのメッセージを織りなすコンサートになりました。

　ふだんカラオケにはなじんでも、コンサートとは無縁だった人たちが、演歌や三味線に拍手喝采、オーボエの生演奏にうっとりし、笠木さんの歌やおしゃべりに共感の笑いと涙。

　種まきで忙しい時期でしたが、口々に「よかったよ」「素晴らしかったね」と満足顔で会場を後にする姿に、手作りコンサートにとりくんで本当によかったと思いました。